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組織を動かす2つの力
組織にあるのは2つの力、という考え方を仕入れました。
それは、①権力②影響力 です。
ではどんな違いがあるでしょうか。
権力とは、「情報」「権限」「金」によって、発揮される力です。
これはいわゆる「役職者」が有している力です。
この権力は、権力がない他の所属メンバーを従わせる力があります。
なぜならば、「情報」「権限」「金」の優位性によって権力に従わないことによって、組織にいづらくなる(組織に所属するメリットを享受しづらくなる)、または組織から排斥されるリスクがあるからです。
では②影響力とは何でしょうか。
日本語の辞書的な定義というよりは、ここでの影響力は、その人の在り方や価値観が自然と他者に与えてしまう力 のことです。
つまり他メンバーと明らかな優位性によって他者を従わせるものではない、という点で権力と異なります。
この影響力は、その人のもつ在り方や価値観によって発揮されるものですが、なぜ在り方や価値観が力をもつかというと、その人の在り方や価値観がナラティブ(文脈)を生み出し、共感や説得力を生み出すからです。
権力が最小化され、影響力が尊重されていくことで自律分散的な組織に近づいていきます。
しかしこれは良いことではなく、ナラティブやコンテキストはあいまいで繊細なもので、例えば自分は長く組織にいるから、自分が年長だから、自分の方が最近成果を出しているから、といったナラティブでも影響力が生まれてしまうことがあります。
そのため重要なのが対話であり、ファシリテーションです。対話やファシリテーションの目的はコンテキストのキャンセルであり、再構築です。
権力ではなく影響力優位な組織を作っていくためには質の高い対話やファシリテーションが不可欠ということです。
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