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旬の食材の薬効-青紫蘇-見逃せません!血液サラサラ、アレルギー症状の改善、抗炎症作用等にいい

お馴染みの紫蘇は今が旬

紫蘇は、蒸し暑くて食欲がなくなるこの時期に欠かせない旬の食材です。
食欲を唆る青紫蘇の香りは、そうめんの付け合わせにも最適です。

また、紫蘇が出回ると紫蘇ジュースを作られるご家庭も多いですね。紫蘇ジュースは暑気よけに飲用されていいます。

紫蘇には、それだけではない注目すべき効果がありです。

紫蘇の栄養素は?

旬の紫蘇の栄養素を成分表から特に注目したい栄養素をピックアップします。
生葉 /100g
食物繊維        7.3g
β-カロテン    11000μg
ビタミンE       3.9mg
ビタミンK       690μg
葉酸     110μg
カリウム   500mg
カルシウム  230mg
マンガン   2.0mg
モリブデン  30μg

紫蘇なβ-カロテンは驚くほど多いです。
β-カロテンの1日の摂取量は、男性850〜900μg、女性650〜700μgで、紫蘇ははるかに超えています。
また、紫蘇のその含有量は、β-カロテンと言えば人参があげられますが、人参の9100μgをもはるかに超えています。

ビタミンEは、1日の摂取量(男性6.6〜7.0mg、女性5.0〜7.0mg)の半分強含有ですから比較的多いです。

ビタミンKは、1日の摂取量の約4倍と多く含まれています。

葉酸は、1日の必要な摂取量が240μgですからこちらも見逃せません。
葉酸は水溶性で熱に弱いので、紫蘇も新鮮な生で食べてほしいです。
葉酸が多い食材として、ほうれん草、春菊、レバーなどがあります。

モリブデンは、1日必要な摂取量分含有しています。

詳しくは食品成分表の食品番号06095をご覧ください。

紫蘇は漢方で馴染みの生薬

紫蘇の名は「紫色で生命を蘇らせる」意味をもち、古くから発汗作用、胃の働きの促進、利尿作用、抗炎症作用などの効果がいわれ、漢方でも馴染みの生薬です。

9月頃に葉を摘み陰干した紫蘇を蘇葉、10月頃に実を摘み種だけにしたものを紫蘇子と漢方では呼ばれています。風邪の初期の発熱や咳に煎じて使います。

紫蘇の食欲を唆る独特の香りは、ペリラアルデヒドという精油成分に由来し、防腐作用あるといわれてます。

β-カロテンは、
・活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守る働き
・皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働き
・あわせて免疫力を高め、がん予防にも効果がある
と、注目されているビタミンです。

ビタミンKの効果効能は、『旬の食材の薬効-蓼-見逃せまん!活性酸素除去、動脈硬化・老化等の予防、便秘・消化等にいい』をご覧くださいね。

葉酸は、妊婦さんは摂取が推奨されるビタミンです。
葉酸は、ビタミンB12とともに増血や、細胞の生産や再生に必要なビタミンなので、妊婦さんは勿論ですが一般人にも必要なビタミンです。

モリブデンは、肝臓や腎臓に微量にあり、活動のために必要な代謝に関わる必須ミネラルのひとつです。
体内での詳細な働きなどは明らかになっていないようですが、酵素の構成成分で糖質や脂質の代謝を助ける役割を担っていると言われています。

様々な栄養素を含有する紫蘇も、茶懐石の旬を楽しむのように、出来たら露地栽培の太陽光を浴びた栄養素も充実した旬の紫蘇の葉を使いましょう。

紫蘇を使ったレシピ

⚪︎紫蘇ご飯
炊き立てのご飯 お茶碗1杯
紫蘇の葉    5〜6枚
塩又は本だし  少々
切り胡麻    小匙1〜2

1杯の分量を目安に必要分を作ってくださいね。

紫蘇の葉の下処理は、細目の千切りにして、水に5分ほど晒すか、塩を軽くふってアク出して水洗いして軽く絞ります。

炊き立てのご飯をボールに入れ、紫蘇、塩か本だし、胡麻を加えてまぜ、碗に盛ります。

紫蘇ご飯は紫蘇が酸化して色が変わりやすいからあまり長く放置しないように食べる直前に作ることをおすすめします。

⚪︎紫蘇と梅干しともやしの和物
もやし1袋  200g(4人分)
紫蘇の葉        4〜5枚
梅干し           1〜2こ
出汁              小匙2
切りごま        小匙2〜3

より美味しくもやしを食べる時は芽と根を摘んで湯がき、水を切ります。
忙しい時にはそのままゆがき水を切ります。

紫蘇の葉は千切りし、紫蘇ご飯のように下ごしらえします。

梅干しは、種を取り除き細かくみじん切りしボールに移します。

だし汁か、本だし小匙1/2と水小匙2を加えてペースト状にします。

切りごま、もやしを加えて混ぜ合わせ、紫蘇を加えて混ぜて器に盛り付けます。


⚪︎豚と紫蘇の味噌の炒り煮
薄切りの豚  5枚
紫蘇の葉   5枚
味噌     大匙3
砂糖     大匙1
日本酒    小匙1
味醂     大匙1/2
飾りつけにしし唐辛子2本

調味料を合わせてよく混ぜて甘味噌を作ります。

豚の上に紫蘇を置き、甘味噌をその上に載せて巻きます。

甘味噌は半分くらい残します。

熱したフライパンに豚を入れこんがりと豚に火が通るように焼きます。

残した甘味噌としし唐辛子をいれて炒り煮し、器に盛り付けます。

お弁当のお菜にもなります。

ひとこと

紫蘇の栄養素も見逃せませんね。茶懐石の旬を楽しむのように、くどいですが、一番美味しくて一番栄養に満ちた旬の紫蘇を食べてほしいです。
旬の食材は自然の巡りに従いその時季に摂りたい食材なんですね。




















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