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Vetiver 九州ベチバー

ベチバーの原産地、気候の変動が激しい南インドでは、お釈迦様の薬箱と言われるほど昔昔から暮らしの中にあったものです。シャーベットとして食されたり、アーユルヴェーダでは、水に浸したベチバー液を湿布して肌のほてりや炎症を治めたりします。私は写真にあるベチバーの根っこを購入しています。お茶としてマイボトルに入れて持ち歩いたり、お米と一緒に炊いたりしています。

最高級のお茶、玉露の産地として有名な福岡県八女市星野村。山間に開かれた棚田が広がる風景、澄んだ空気により星がきれいなことでも知られています。そこでベチバーは栽培されています。きっかけとなったのは、2012年7月の九州北部豪雨災害でした。甚大な被害を蒙った星野村ではまず、沖縄県で土壌流出防止にのためにベチバーを活用していることを参考に、土壌の弱い斜面や休耕地にベチバーを植え始めました。植物を活用した新たな方法、コンクリートで固めるという一般的な法面固定法からの脱却です。 星野村の景観を壊さずありのままの山の恵みを大切に、ベチバーの自然栽培に取り組んだのです。2013年7月には経済産業省より、星野村高木農園におけるベチバー栽培と有限会社フローラ美工における加工商品化が、国の農商工等連携事業に認定されました。 この時、この事業は、「里山の作法」を略して、「SA no SA」(さのさ)と名付けられました。

高齢化や人口減少とともに、 茶畑や棚田の手入れがなされず荒廃してゆく姿に歯止めをかけたい。新たな農業のカタチを模索しながら、地域の若者が出て行かなくてもいい故郷を残し、さらに移住者を迎え入れて星野村の美しい自然が次世代に残されますように。大切に受け継がれてきた里山の暮らしを伝えていけますように。星野村とベチバーは共に歩きはじめています。

また、沖縄や北海道からも栽培方法の問い合わせがあり、その地域の気候や土壌にあった栽培方法を模索しながら、九州圏内でも、熊本の阿蘇、鹿児島の種子島などへ、ベチバーネットワークは広がっています。


試してみました↓

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『自然農法で育てたベチバーを八女の地下水を使って蒸留(水蒸気蒸留法)したハーブウォーター』は、どんな肌の状態にもOKで、①芳香は心を落ち着かせてくれて、②血行促進、筋肉の痛みを和らげ、③保湿性があり、肌を清潔に保ってくれる優しいハーブ。肌用というより、心にも身体にも気持ちよく作用するまさにお釈迦様のお薬(レメディ)だと思いました。ミストは安眠のために寝る前に枕にシュッと吹きかけて使いました。


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