日記#37 PET検査の結果とセカオピ提案

2023/11/1

キリスト先生への疑惑が晴れてから一週間、今日の診察で先週木曜日に実施したPET検査の結果が明らかになった。

結果は…卵巣がん再発。やはりか。

キリスト先生は配慮してくださったけれど、結局は外科のユニーク先生の仰った通りだったわけだ。
ショックではある。ただ、ユニーク先生のフライングのおかげか、今日のキリスト先生の伝え方が落ち着いていたからか、心の準備がある程度出来ていたからか、ユニーク先生に言われた時ほどのショックは感じなかった。というかむしろ、そうか、それならば生きるか。みたいな気持ちだ。闘志が湧くというか。もちろん気持ちというのは揺れ動くものだから、後になったらやっぱり不安で怖くてたまらない、みたいな感じになるかも知れないけれど、現状は案外落ち着いている。先生への信頼があるお陰もあると思う。

今後の治療としては、手術を行い、また抗がん剤点滴をして、それから飲み薬の抗がん剤ということを伝えられた。そして状態を考えれば手術は1ヶ月以内に行えるようにするとのこと。外科の先生との連携になるらしい。だけど同時にセカンドオピニオンのこともお話された。

前回診察時にも話に出ていた、がん治療で評判が高い病院をおすすめされた。精神的なサポートに関しても、ここより優れているとキリスト先生は仰っていた。希望するなら喜んで紹介状書くと仰っていただいたけれど、正直検査結果聞いてすぐにあれこれ決める事になるとは思わなかった。だけど取り敢えず手術の段取りとセカオピの段取り並行してやるねってことで診察は終了した。

その後診察室の外で待っていたら、先生の後ろにいつもいる事務のNさんが来られて「先生なんかぺらぺら喋ってたけど(Nさんは率直な方であるようだ)、実際どう思ってる?どうしたい?」と尋ねられた。他院でじゃないと治療できないとかでもない限り引き続きこちらで診ていただきたい旨をNさんにお伝えしたところ、セカオピについて、それを受けたからと言ってその病院に移るわけではなく治療は基本ここでする事、費用が結構かかる事、まず予約をお願いする必要があり、そこから日程が決まるまである程度時間がかかる事を教えていただいた。

時間やお金がかからないのであれば受けるのはやぶさかでは無いが、今回は特に時間の方が限られているようだ。また受けるだけの意義があると言える材料もない。だから悩ましいという旨をNさんにお伝えすると、大事な事なのだから今日すぐ決めるのは無理だろうとご理解いただき結果明日電話でどうするかをお伝えする事になった。

その後整体へ行き、担当のFさんに今日の通院の事をお話しした。最初に問診を行うのでFさんも私の病気の事を知っている。そして以前心が辛すぎてFさんの前で泣いてしまった時も優しく対応していただけた。今回も卵巣がん再発を聞いて、家族とうまくいっていない状況も踏まえて私の事で心が痛むと仰っていただいた。とてもやさしい。

がんになってから会う人にほんとうに恵まれている。私の事を気にかけてくれる人がいるなんて、以前は思いもしなかった。病院でキリスト先生に出会って、そこから次々に色んな人と出会って、皆良い方で、先週も先生が信頼関係を大切に考えていたり私の事を把握してくださっているのが分かって嬉しかったり、ずっと私の世界に存在しなかったものが今存在している。がんは怖いし治療は大変だけど、そういうのがあるなら私はやっていけるよ。


気づいたらもう日付が変わるまで一時間もない。緩和ケアや家族との話し合いもあったけれど、この辺りで今日の日記は切り上げる事にする。

私の病状については書いたとおり。楽観は特にできない。でも頑張ります治療。生きられる限りは生きるし、できる限りのことはするつもりです。他人の病気の日記だけど、よかったらまた来てください。

それではまた別の日記で。

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