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日記#23 整体、そして余命の本

2023/10/04

1週間ぶりに整体へ行った。2月に抗がん剤の点滴を始めて早半年以上、人々の服装が半袖やノースリーブからまた長袖や半端袖、羽織ものなどに移り変わってたり、脱毛してた自分の毛がまた元に戻りつつあったりして、物事がフィルムの逆回しのように感じられる昨今である。

整体の担当の方は多分30歳前後の気さくではきはきしたお姉さん。同じ人に担当してもらうのが良いからと言われるままホイホイ指名料課金してるけど後悔はない。新しいウィッグかぶっていったらお褒めいただいた。嬉しい。いつものように雑談や解説を交えつつ施術していただいた。これで腰の変な痛みが良くなればいいんだけど、ちょっと疑ってるように腫瘍のせいとかだったら整体ではどうにもならんよな。いずれにしても、続くようなら来週の診察で先生に聞いてみるつもり。

整体終わった後はスタバでチョコレートムースラテ頼んで読書。書店併設型の店舗で、本を2冊までなら座席に持ち込むことが可能。がん患者への余命の伝え方の本を読む。前から気になってたけど高くて買うのを躊躇していたやつ。患者じゃなくて医療者向けの内容だけど、普通に面白かったしためになった。私がお世話になってる先生たちもこんな事を考えつつ患者さんに接してるのかなとか思いながら興味深く読んだ。まだ全部は読んでいないので、続きは来週の通院日に読もうと思う。そして出来れば買おうと思う。

自分が死ぬ事については、考えないより考える方がなんか落ち着く。だってそもそもがんとか関係なく皆最後には死ぬし。死なないっていうのが全然嘘だもんな。嘘や誤魔化しは疲れるし個人的には大嫌いだ。でも本当のことだから、とか言って傷付くような言い方をするのも違うと思う。キリスト先生は嘘も言わないし、ショックな伝え方もしないのでとても信頼できるし好き。

そうは言っても告知直後は滅茶苦茶落ち込んだし、その時にはがんのことも死ぬことも、きちんと考えるのは無理だっただろう。自分では意識してないけど、これまでの間に段階を踏んでたんだと思う。複雑だし個人差あるし、すごく大事で避けては通れん上に正解とかもないし、死ぬとか生きるとかほんとにたいした事だよ。今の気持ちや考えも絶対じゃないしな。

今は母親に作ってもらったカツ丼をかき込みながらこの日記を書いている。この人との間の歴史は何かと複雑な上に長く、今もって不信感や嫌悪感は拭えないけれど、このように世話になっている事実はあるのでそれに対しては感謝せねばと思う。だけど許せんことも沢山あるし、家族関係マジで拗れてるし、自分はあと精々数年の命だと思うし(それすら楽観的な可能性もある。なんにせよ寿命は神のみぞ知るだ)、家族の連中の気に食わんところを我慢する気はミリもない。

🍴🍴🍴🍴🍴🧂

そろそろ食べ終わるし食器洗ったりせなあかんので、この日記を終わろうと思う。ここまで読んでくれたあなたにありがとうございます。なんのお構いもできずにすみません。気が向いたらまたよしなに。

それではまた、別の日記で。

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