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限界独身オタク男性がリュック型のカメラバッグを買った話

トートバッグ型のカメラバッグとどちらを買うかで迷っていたのですが、オタクらしく両方を買いました。やっぱり色んなタイプを持って用途によって使い分けるのが一番!


新しく買ったレンズが入るバッグが無い!

先日、SIGMAの50-100mm F1.8 DC HSM | Artというレンズを購入しました。noteにてレビュー記事の様なものも書いています。

そしてこのレンズがとにかくデカい!今まで使っていたコンパクトなレンズ達にピッタリだったバッグではなすすべがありませんでした。なすすべ🍆!

今まで使っていたバッグに入れるのは流石に無理がある

幸いなことにこのレンズには専用のレンズポーチが付属しており、そのレンズポーチも作りが良くガッチリとレンズを保護してくれそうだったので、一旦は大きめの(カメラ用ではない)バッグにポーチごと入れて運用してみたのですが、流石に少々不便さを感じました。
将来的にもこのような大きめのレンズを買い足したいな~と思っていたため、大型のレンズがちゃんと入るカメラバッグを購入することにしました。

トート型のカメラバッグも買った

……と、言うことをトート型のカメラバッグを買ったという記事で書きました。

レンズを持ち運ぶという意味ではこのトート型バッグで不足は無いのですが、私は基本的に電車と徒歩移動が多いため、疲れづらそうなリュック型も良いなと思いトート型とどっちを買うか迷っていました。

結局どちらにも良い点悪い点があったのと、オタクには「迷ったら両方買え」という金言があったため、それに従う形で両方買うことにしました。

ラムダザック くぬぎ を買った

ワインレッドカラー

ということで購入したリュック型のバッグがこちら、LAMDA(ラムダ)というメーカーが出しているカメラザックの「くぬぎ」というモデルです。ラムダではリュックと言わずにザックと言います。公式ページはこちら。

ラムダというメーカーはネット上に情報が少ないですし、現代的なデザインでも無いのでSNSでも使用者をほとんど見ません。なので簡単に説明しておきます。

山岳写真家でもある佐久間さんが立ち上げたメーカーで、主に山に登る写真家向けのカメラバッグ(ザック)を作っています。本人が山に登って写真を撮る人なだけあって、山や風景を撮る人達の間ではかなり定評があるみたいです。

購入してすっかり気に入ってしまったメーカーなのですが、残念なことに2023年8月31日をもって終業しています。経営が困難になったことと、佐久間さんご自身の高齢化が理由とのこと……。残念ですがこればっかりはしょうがないですね。

概要

明らかにタウンバッグではない

パッと見ただけでも登山バッグ感が伝わってきますが(登山バッグ感って何だ)、デイユース向けモデルらしいので、ハイキングバッグとでも言うべきでしょうか?小さいとは呼べないサイズですが、大きいとも言えないサイズだと思います。

具体的な数値で表すと以下の通りです。
外寸:43cm(高)×32cm(幅)×13cm(厚)
公式ページでは容量12Lとなっていますが、流石にもう少し大きいと思います。ただ上部に向かうに連れて薄くなっていくデザインのためか、見た目よりは入る量が少なく感じます。

リュック型のカメラバッグの内部構造は様々ですが、このくぬぎはスタンダードな上下2気室モデルです。次項から各部の説明をしていきます。

上部気室

くぱぁ……♡

このザックは確かにスタンダードな上下2気室モデルではあるのですが、見ての通り開け方は全くスタンダードではありません。

表側のバックルを外し、折りたたまれている部分を開くとジッパーが見えるので、それを開けると上部気室にアクセス出来ます。開くまでに手間が掛かりますし、ザックを寝かせないと使いづらかったりと難点は多いですが、気室の底の方に収納した荷物にもアクセスしやすいのは良い点です。使用頻度ではなく重さを考慮したパッキングをした場合でも、全ての荷物にアクセスしやすくなってるのは流石登山家が作ったザックだなと思います。

中は青い

仕切り等が無いのを見てもわかる通り、こちらはカメラ以外の荷物を入れる気室となっています。ですがきちんとクッション材が入れられており、こちらに機材を入れても保護される様になっています。下部気室に収まりきらなかった場合は、こちらに入れるのもアリでしょう。

小物収納ポケット

また、上部気室の背中側には薄いポケットがあります。小物類はここに入れる感じですね。

ちなみに、上部気室内の上側、折りたたまれて表側に来る部分に関しては、ほとんど物が入れられないと思います。薄いものならなんとか……?

こんなところにもポケットが

上部気室を折りたたんだ時に正面に来る蓋?みたいな部分にもポケットがあります。マジックテープで止めるタイプで、浅くて薄いポケットですがすぐに取り出したい小物を入れておくには中々便利です。

下部気室

パペットの口みたい

カメラを入れる下部気室の開け方はこの様に、バッグをくの字に曲げる形になっています。こちらを開ける際も最初はバックルを外し、雨避けのフラップを上に起こすと見えてくるジッパーを開いた後にザックを曲げるという手順です。こちらも開けるのはちょっと面倒。

全長17cmのレンズが入ってしまった

ですが、容量の大部分をこちらに割いてるだけあって、収納量が非常に多いです。高さも確保されているためSIGMA 50-100mm F1.8がギリギリですが入ります。

上部気室と下部気室を隔てる仕切りが外せる

トートバッグ同様にマウントコンバーターを着けたままでは無理ですが実は気室を隔てている仕切りを外すことが出来るので、それで対応することが可能です。勿論、もっと大きいレンズもこの方法で収納することが出来ます。

ここにも小物収納有り

気室を隔てている仕切りにはジッパー付きのポケットがあるので、バッテリーやSDカード等の小物なんかを入れられそうです。

内部のクッションや仕切りもかなりしっかりしているので、カメラの保護に不安は全く無いですね。

背面収納

背中のポケット

背中側にも薄い収納スペースが有り、最初からクッションが入っています。ここはPCや冊子を入れるスペースになっているのですが、先述の通り下部気室を開ける際はバッグをくの字に折り曲げないと行けないため、カメラを出す前にPCを出しておく必要があり、使い勝手はあまり良くないです。一応PCも持ち運ぶことも出来る、くらいに思っておくのが良さそう。

クッションがレフ板になっている画期的な仕様

ただ面白いところがあって、この背面収納に入っているクッションは光を反射する銀色の素材で包まれていて、レフ板として使える様になっています。実用性がどの程度あるのかは、レフ板というものを使ったことが無い人間なので全くわかりませんが、面白いギミックだなと思いました。

三脚収納

三脚も持ち運べる

このバッグは三脚を収納する機能も持っています。正面下部と上部に三脚の取付部があるのですが、下部はポケット状になっていて、ここに雲台を固定出来るようになっています。ちなみに上部はただのバックル付きのベルトです。

三脚取付部(上)
三脚取付部(下)

三脚の上下をひっくり返して収納することになるわけですが、これは重い雲台を下にすることで疲れにくいようにするためですね。流石登山家、わかってらっしゃる。

三脚を取り付けたままだと、上部気室にも下部気室にもアクセスできない

ただし、三脚を取り付ける場所の都合上、三脚を収納したままメインの上下気室にアクセスすることができません。三脚は使わないけどカメラを出したい!みたいな時は結構不便ですね。他の機能もそうですが、中身の出し入れ等の利便性よりは、背負って移動する時の快適性を重視しているみたいですので、人はかなり選びそうだなと思います。

側面収納

便利な側面ポケット

こういった登山用っぽいザックにはよく付いている、側面のメッシュポケットがこのラムダザックにも付いています。ペットボトルとか折りたたみ傘とかを入れるのに丁度いいですね。口の部分はゴム紐で絞れるようになっています。

上部にベルトがついてるので長物も収納可能!

また、右側のメッシュポケットの上部にはバックつ付きのベルトが付いているため、長物を収納することも可能です。比較的軽量な三脚はこっちに仕舞うのもいいかも。

チェストベルト、ウエストベルト

この2つのベルトがあるおかげで疲労度が段違い

このザックにはチェストベルトとウエストベルトが付いています。この2つがあるとないとでは長時間背負った時の疲労度が段違いなのですが、流石登山家が作っているだけあってきちんと備えてありました。

背負うとこんな感じになります

用途、使い勝手

カメラ機材を伴った1日~1泊の旅行

上下2気室に別れたリュック型のカメラバッグなことを活かして、そこそこの量のカメラ機材と、他の荷物を伴ったお出かけに使います。わかりやすいのは1泊の撮影旅行ですかね。男の1泊分の荷物なんてたかが知れてるので、あまり大きくない上部気室にも十分に収まってくれます。
泊まりでなくても、丸1日掛けた日帰りの旅行とかにも使えますね。

まあまだ買ったばかりなので、これらの用途には使えていないんですが……。

多めの機材の持ち出し

最初に紹介した新しく買ったレンズこと50-100mm F1.8を使って、ライブの動画撮影をして来ました、という記事を書きました。

この記事の中でも紹介していますが、ライブ撮影の時のスタイルは以下の様なものでした。

見ての通り使用するアクセサリが非常に多く、荷物も多くなってしまいます。ですがラムダザックは上部気室も含めればそこそこの容量がありますので(公称12L)どうにか全てを収めることが出来ました。

このように手持ちのカメラバッグの中で一番大きいことを活かして、大量の機材を持ち運ぶ時に使います。上記スタイルでの動画撮影をやっていきたいなと思っているので、今後はこの使い方がメインになると思います。

電車及び徒歩移動が多い時

最初の方でも少し書きましたが、このラムダというメーカーは登山写真家の方が立ち上げています。同じ登山写真家やハイキングで写真撮影をする人向けにカメラバッグを作っているため、背負心地が非常によく疲れづらいです。

それを活かして電車移動や徒歩移動が多い時に疲労防止目的で使います。
この用途で既に何度か持ち出していますが、マジで疲れづらくて最高です。
もう他のリュックとか使えないかも……。

価格はそれなり、でももう買えない

私が購入した時は、ヨドバシカメラで23,300円(税込み)でした。
記事執筆時点(2024年3月)でもまだ同じ値段で在庫がありますね。

https://www.yodobashi.com/product/100000001000848255/

将来的に在庫がなくなってページごと消えた時用のスクリーンショット

最初の方でも書いた通り、このメーカは既に廃業してしまっているので、市場に在庫として残っている分が最後となります。このくぬぎというモデルはヨドバシカメラやビックカメラにまだ在庫が少し残っているみたいですので、気になる方はそちらでお早めにどうぞ。

ちなみにAmazonだと他のモデルがちょっとだけ出品されているみたいです。

総評

使い勝手が悪い部分は多々あるも、背負心地の良さや疲れにくさが全ての欠点を帳消しにしてくれるリュック……じゃなくてザック、という感じでした。評価が高いのも納得の出来。

もう作られていないため人にオススメすることはできないのが残念でしょうがないです。もしこの記事を見て欲しくなってしまった方が居たら、まだ市場に残ってる在庫を急いで確保するか、ヤフオクやメルカリを見張って中古が出てくるのを祈って下さい……。

取り敢えず今後は動画撮影用の機材を詰め込んであちこちに出かけていきたいですね。ということで、次回の記事はfpのカメラリグに関するものになると思います。気長にお待ち下さい。


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