ChatGPTの教育活用は『教師のためのChatGPT』で決まり!
Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。
以前にこんな記事を書きました。
ここで紹介した以下の一冊は、今でも間違いなくChatGPTの教育活用のNo1の書籍です。
この夏休みにこのシリーズの続編が発売になっています。
この2冊目はいうなれば「上級編」であるので、決して「はじめて使う人でもカンタン!」とは言いづらい面もあります。しかし、「上級編」であっても、「誰でも挑戦できる」ようにしっかりとしつらえられています。
ある意味で「誰でもカンタンに」という入り口は1冊目がしっかりと担っているからこそ、この2冊目の「カスタムインストラクション編」というテーマが効果的なのだと思います。
やりたいを見つけてスタートする
この2冊目も1冊目と同じく、コピペで紹介されている具体的なプロンプトを試せるように二次元バーコードが添付されています。
まずは本で紹介されている事例のうち、自分が使ってみたいものを試してみるということで、仕組みや感覚が分かるようになります。その上で、自分がやってみたいということを見つけて、プロンプトの書き方を真似しながら、自分のために役に立つChatGPTにカスタマイズしていくということに面白さがあります。
この本はゴールではないわけです。むしろ、ここからスタートする一冊になっています。
「こんなことをやりました」という再現しにくい方法の羅列ではなく、しっかりと作り込まれたプロンプトによって、ChatGPTの仕組みを体感させてくれます。
使ったことがない人にとってはちょっと圧力のあるくらいのプロンプトが並んでいますが、だからこそ、再現性はしっかりしていますし、一つ一つ試していくと仕組みが分かるようになるのです。
責任のある活用のてびきに
生成AIの教育書はかなりこの1,2年で増えましたが、かなり玉石混交としている状況です。
どうしてもAIの性能が変わると情報が古くなってしまうものもあれば、そもそも再現ができないような事例になってしまっているものもあります。また、使い方としても「それはちょっとグレーでは…?」と思うものもないわけではないです。
本書のしっかりしている点の一つとして、学校現場で利用するにあたってプライバシー保護の設定をどのようにするかということの説明にも紙面をしっかりと割いていることが挙げられます。意外とそういう説明をしっかりと書かないで、「個人情報を書かない」くらいの説明しかしない本は多いので…。
個人的なスタンスとして、使い方を探っていくことは必要だろうと思っていますが、一部の実践者がいうような「気軽に使えばいいじゃん」というスタンスとは距離を置きたいとは思っています。
生成AIにどのような指示を出せば、どのような出力につながるのかなど、そういう仕組みのようなものにしっかりと目を向けながら、自分で試行錯誤していくことに意味があると考えています。その点でも本書は非常に信頼できます。
今回も読んでいただきありがとうございました。シェア、コメント、いいね!をしてくれたら嬉しいです。
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