抗がん剤前の妊孕性温存

抗がん剤を使用すると、高い確率で生理が止まる。
子供を望む場合は、治療前に卵子を凍結することが望ましい。

乳がん確定後、混乱の中、治療に関する判断と同時に
妊娠の可能性を残すかどうかも決断する必要がありました。
妊娠を希望するにはぎりぎりの年齢。
可能性を残しておきたいので、受精卵を凍結保存する事にした。
(私は結婚をしていたので受精卵を保存しましたが、パートナーのいない人は将来の為に卵子を保存できます。)

手術後、抗がん剤治療が始まる約1ヶ月の間に
採卵し、受精卵を作る。

不妊治療は大変だと聞いていたが、
実際当事者になると、フルタイム勤務者には厳しい治療だと感じた。

私のお世話になった施設は、治療は日中しか対応していなかった。
連日受診しなくてはいけない期間があるので、なかなか厳しい。
不妊治療のニーズがあるのは、働いている人に多い気がするのに
働きながらを前提とした受診体制になっていないのです。
私は1回の採卵だけだったけど、
なん度もトライする人は本当に大変だと思う。

かくして、少ないながらも無事に受精卵を凍結保存した。
最後に担当医から頑張りましたね、と言われた時
ほっとして涙が出そうになった。

実際に受精卵を戻すのは、抗がん剤の影響が消える投薬後半年を経過してからになります。

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