がんになると世界との境目が薄れていく

毎月払う結構な額の健康保険料、健康過ぎて元が取れない
今思えば、こんな恥ずかしすぎる事を思ったことがある。

大きな病気になって、世の中に病気の人が多くいる
そんな当たり前のことに気づいた。

自分が病気ではない期間に
病気になっている人がいる
今は、自分の代わりに病気になってくれていたのだと感じる。

福岡伸一さんの「動的平衡」を思い出す。
私の体が平衡を保って存在しているように、社会も、地球も、様々な単位で平衡を保って存在している。

私もあなたなのだ。
病気の人も、高齢者も、赤ん坊も、ハンディキャップを持った人も、自然も、宇宙も、自分であったかもしれない。
がんになると、世界との境目が薄れていく。

与える立場である事は幸いであり
与えられる立場になる時は、そういう順番なのだ。
そんな時でも何か与える事はできると思う。
私にできる事はなんだろう
ただただ毎日できる事をしていく事なのだ、と今は思う。

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