FOLIO MVV構築の軌跡

みなさまこんにちは。
FOLIOの甲斐でございます。
柄にもなく社内のアドベントカレンダーへの投稿に手を上げてしまい、年末のバタバタの中なんとか書きました。

今回は、年の瀬を締めくくりに相応しいものを。
2021年、実は資本政策や事業拡大だけではなく、もう一つ”フル”コミットしていたものがありました。(ということで、ランニング入れると、2021年はフルコミットx4でしたね。。w)

それは、

MVV再構築


もちろん創業時からMVVは存在します。
では、そのMVVを浸透させることができたか?
MVの達成に向けて会社を一致団結して引っ張ってこれたか?
採用や評価に紐づけられていたか?
Valueが行動規範となっていたか?

正直、

全くできてませんでした。


が故に、組織崩壊が起きた可能性すらあるのでは、、と思います。

もちろん、元のMVV自体、みんなで一生懸命考えたものですし、それ自体が悪いとかそういう話では一切ありません。

単に浸透させられなかった自分自身(創業者)がよくないのです。


そんな訳で、今回は相当馬力を出して構築(今は浸透Phase)に挑みました。
結局は人がついてきてくれるか。それだけなんです。組織も事業も。
会社の礎であり、全員の北極星であり、日々の行動規範となるMVVを軽視するなんてあってはならないこと。
なので、今回、資金調達、事業立ち上げ、営業と奔走しながら、同時にかなりの時間を組織構築(MVV再構築が主)に使ってきました。

今日は、そんなFOLIO MVV再構築の軌跡について、一部をご紹介できればと思います。


では、最初に。

まず「自分たちの納得のいく」Mission/Vision/Valueの定義を作り、足並みを揃えることから始めました。


まずはMVVの定義からですが、世の中にはMVV型以外にも、VMV型、MVVCなど、いろいろな考え方・定義はありますが、弊社はM=V(並列)+V型かな。
今、我々が解決したいと思う社会課題があり、Missionは社会(会社ではなく)に対してどういった価値を実現するかという現時点のWhyに通ずる部分なぜ我々がやるのか。

そして、私たちが自分たちで登る高い山があり、その頂点や北極星として目指す未来の理想像、Whatの部分がVisionと位置付けました。我々は何を目指すのか。

ただ、WhyとかWhatとかはあまり意識せずに、あえて一言でいうのであればMissionとVisionは「現時点で会社が持つ社会的な意義や価値」と「会社が目指す実現したい未来図」と定義づけて進めていきました。

そして、みんなで高い山を登るために組織として機能し、より高くより早く山を登るために全員が共通して持つべき行動規範・メンタルモデルがValueかなと。戦略はその登り方の指南書であり、戦術はひとつひとつ粒の細かな方法で、全てひっくるめて組織をまとめるHowの部分。

ちなみにこのスライドは全社定例で使ったものですが、定義から可視化して、社内の共通認識を継続的に醸成していかないと浸透なんてありえないので、ここが出発点。

では、次にもう少し本質的なところ。

そもそもなんでMVVが会社に必要なの?


大部分「組織改革」(鹿島出版会)という書籍から拝借していますが、端的に言うと、MVVの浸透している会社は以下の理由で強いから。
1、意思決定にスピードと一貫性を持たせることができる。
2、会社のメンタルモデルや醸成されたカルチャーこそが最も模倣可能性が低い。→競争優位性の源泉。
3、カルチャーフィットを重視する採用
ができるようになり、組織としての一体感やエンゲージメントの上昇につながる。
4、SustainabilityとScalabilityの向上を図ることができる。つまり組織拡大し、創業者と密にコミュニケーションが取れない状況でも、しっかりと組織として足並みを合わせて進むことができるようになれる。

例えて言うなれば、スタートアップにとって、MVVの言語化・可視化はキリスト教における聖書を作っているようなものですね。


では、早速ですが出来上がったMVをご紹介。(Valueは最後)

Mission

The(目の前の)金融業界にInnovateを起こし続ける会社です。

Vision

金融の未来 ではなく 未来の金融を今創るというのがミソ

以前のMVより、一段と自分の想いを乗せて、今のFOLIOの仲間の顔を思い浮かべて、今までの数多くの失敗を乗り越えてきた経験をもとに創りました。

さて、ここまでは導入ですが、では、ここからはFOLIOはどうやってMVVを構築していったのかについて触れていきたいと思います。(MVV全てに渡って、どうやって作ったかというのを紹介しようと思ったのですが、思いの外ボリューミーだったので、MVは別の機会に。今回は主にValue構築の軌跡です)

ここは特に重要だと思っているのですが、

MVVの構築に最もコミットしなければならないのは創業者だと思います。


他の経営メンバーに完全に任せるとか、そういうのは多分良くない。いや、絶対に良くない。

なぜなら、

1、やめない人って創業者だけだから。ラストマンスタンディング。(少なくとも事業が回り始めるまでは。)創業者=伝道師=ラストマン。大事。
2、スタートアップは創業者の夢と希望に仲間が付いてきているんだから、当然創業者の強い想いをMVVに乗せることが重要。(スタートアップとは君が世界を変えられると君自身が説得できた人の集まりだ by Peter Thiel)
3、創業者が浸透させる最も強い力を持つし、その責務を持つので、より自分自身の言葉で言語化できるように自身の言葉で紡ぐ必要がある。

なので、FOLIOでは、まず私の長大なインタビュー(創業から、今、そして未来に至るまで語り尽くす)から入りました。
その中から共通化されたメッセージを抽出しマッピング・グルーピングを行なったのが🔽

設楽さんとの何時間にも及ぶインタビューの内容から溢れ出る想いを言語化・可視化(内容はいろいろ書いてるので対外的にはClosedで)

このProcessはとっても重要だと思います。創業の根底にある思いや、創業からの事業変遷や組織づくりの変遷、今後の未来像などを話せば話すほど、同じことを言っているんですね。同じワードとか、同じようなベクトルがどんどん出てくる。「らしい」MVVの出発点はここからかなと思います。

次にやったことは、Comitteeの創出です。
基本は私が常に入る形を議長という形で担保しつつ、VPoE(岩永)や人事部長(松村)、それ以外にも勝手にFOLIOでカルチャーを作るならということで設楽(金融戦略部)・西山(データエンジニア)、そして最後に全社Mtgにおいて有志(松林・東原・山口)を募ってComitteeを作りました。ここで有志で参加してくれるメンバーがいてとても嬉しかったです。この時点で組織の状態はいいってことですね。そして、めちゃくちゃどストレートですが、、「FVCC」という名前をつけて週2回ぎゅっと熱量高く活動をしました。

断っておきますが、僕のコミットと言いつつ、ここの参加メンバーが本当に熱量高く継続して活動してくれたので、全てが完成したと思います。なので、本当に仲間に感謝。

FVCCでの活動はざっとこんな感じ🔻(ちなみにまだまだいっぱいあります。)

例えば、そこでの議論を一部紹介すると

バリューを滔々と話し合うのではなく、まずはデザインコンセプトを定義
FOLIOならでは。のValueのコアから、軸を3つ分解し、それを言葉にしていく
他社事例とかも見ながら、Valuenoコア・軸・各Valueの言語化をMiro上で叩きまくりました

正直、Valueについてもこれ以上深掘りしすぎると、とんでもなく長大なNoteになりそうなので、Processの共有はここまで。(機会とニーズがあれば全貌を解説する回を作ります。)

そんなこんなで、最後に、結果として出来上がった新しいFOLIOの3つのValueをご紹介。

1、「信頼」軸

今、一番FOLIOっぽいValue

2、「追求」軸

創業以来、強烈なタレント達で構成されている会社は今も健在です

3、「進化」軸

いろんな経験を経て、FOLIOは変化ではなく、進化をしています。

本当にどれもこれも、今のFOLIOらしいものが出来上がりました。
が故に、浸透も早いと期待していますし、今はより大切な浸透Processに入っています。先日、年末の忘年会でValue体現者を表彰したばかりですが、述べ74人もの人が他薦で推薦(!!)されていました。全てかなり熱量の高い理由とともに。。

今も離職率は1%台を維持している非常にいい組織状態です。
今後もより良い組織づくりにコミットしていきたいと思います。

FOLIOは事業の急速な拡大に伴って、採用も急拡大中です!(本当に案件が多すぎてやばいです。助けてください。)
経営クラスも含めて絶賛大募集中なので、奮ってお声がけください!!


2021年、本当に色々ありましたが、全てひっくるめてHappyな一年となりました。
みなさまにも旧年中は大変お世話になり、本当にありがとうございました。
良いお年をお過ごしください。

FOLIOホールディングス 
代表取締役CEO
甲斐 真一郎 拝

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