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塾って何屋?

 塾は教育業界のサービス業にあたる訳だから、過剰にサービスを提供すれば、世間一般的には良い塾になることが出来る。需要と供給の一致とかあるけど、この均衡価格は下がりつつ、需要の要求は爆上がりでハイパーインフレ状態。インフレだから供給側の質の低下が理にかなっていると思うがそうはならないのが人間の煩悩。まぁ、金が安くて最高のサービスを受けられるとなるとラッキーっ、てな考えが前にはあったが、今は金が安くて、質も良くて、奴隷塾講師じゃなきゃ嫌だってな時代になってきたな。この奴隷塾講師は表立って現れないから認識としては薄い。
 よくよく考えてみたらサービスの質が高いと言うことは裏で労働時間外労働があるのが明白なのことですな。でも、プライドの塊である塾業界では、この邪魔くさいプライドのためにサービス過剰要求に答えてしまうわけですよ。どういったプライドかと言うと、「高学歴なのに要求に応えられないのは、ただの学歴人間か」と保護者様から思われてしまうのではないかと言う不安を払拭すると言うものです。学歴だけの人間と思われたくないってことです。人間は欲求深くて、あれとこれ、それも見たいな所有欲があるのが悪いとしておきましょう。
 この塾業界を見事に分析をしてそこを突っつくことのできる保護者様、もしくはただ単に要求してくる保護者様など、多岐にわたって要求があり塾講師は大変になってきている。まぁ、言いたいことは労働時間が長いってことですよ。
 プライドのために自分を犠牲にしてるから塾講師側がアホなだけと捉えられてしまうのもごもっとも。だって現にそうなんだから。出来ないって思われる、言われるのが嫌なんですよ。わがままでしょ。
 わがままにも関わらず、労働時間外労働を減らせって言ってるわけ。でも、聞いて下さい。授業に関してはマジで頑張ります。進路決定の相談も保護者様や生徒様と一緒に着地地点を決めたい。つまり、受験や定期試験対策などに関しては、時間外労働は悪くないんです。基本的に勉強自体や勉強を教えることが好きですからね。しかし、昨今の家庭からの要望が、あれれ?となってきていて、そのあれれ?の時間外労働が増えてきているんです。
 塾はそもそも勉強に関してのサービス業だったはずなんです。それの枠内で会社の方針やシステムを作ってるんです。昨今、この枠内外からの要望が増えちゃってるのが問題で、これが塾講師を奴隷化させてるんですよ。
 要求1。保護者様のご子息が反抗期で言うことを聞かないから先生(塾講師)の方から親の言うことを聞くように伝えてくれませんか?
 要求2。学校の宿題の管理をしてくれませんか?
 要求3。学校への提出物類の管理をしてくれませんか?
 要求4。面談の日程を忘れそうですので、近くなったらメールを頂けませんか?
 要求5。(授業コマを取っていない)科目の宿題を出してくれませんか?
 などなど。勉強に関してのサービスを行う塾ですので管理は当たり前だと思う人やそこまでやるのかって思う人もいますよね。家庭内問題に関してはマジかってなると思います。宿題なんかはこちらが出したものはしっかりと見ます。でも、学校からのものや受講してない科目のものは話が違うと思うんですよ。だって、その分の金貰ってないですからね。金さえ払ってくれれば問題なく行います。宿題に関して保護者様はこう言うんです。「ちょろっと出してくれれば良いんです。2分くらいで伝えられますよね」って。つまり、負担にならないだろうから問題ないっしょって考え。
 疲れますねぇ〜。
 
 

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