「数学が得意」ガザ、マヤールさん
得意科目は数学
まずはお名前、ご年齢、職業を教えてください。
マヤールです。16歳で、高校に通っていました。今は戦争(ことば通りに翻訳しています)のため通えなくなってしまいましたが。
高校に通っていたのですね。得意科目は何ですか?
数学です!
苦手な科目があれば教えてください。
実は英語なんです、ごめんなさい。
(このとき私たちは英語でやり取りしていました)
大丈夫ですよ!私も翻訳アプリを使いながらのインタビューになります。
そうなんですね!私もアプリを使っています。
ご家族のことを教えてください
ガザで、二人の兄弟の子供たちと、障害のある両親の世話をしながら生活しています。これまでも家事はしていたけれど、今の作業量は非常に大変で、毎日疲れ切っています。
そうなのですね。ご家族について詳しく教えてもらえますか?
兄のムハンマドは雑誌のライターをしていました。もう一人の兄ホサムも会計士として働いていました。三人目の兄タリクは薬学を勉強していました。三人とも職場が爆撃されて、働くことができていません。
凍結されたアカウント
2024年8月1日、私はマヤールさんにインタビューを依頼しました。マヤールさん一家への支援をより集めるためです。お互い仕事や生活の合間をぬってのTwitter(X)のDMでやりとりしていました。
しかし数日後、マヤールさんのアカウントは凍結されてしまいました。マヤールさん以外にも、Twitter(X)で寄付を募っている方々のアカウントは凍結の被害にあっています。3回アカウントを作り直したという方もいました。
今回、マヤールさんのアカウントが凍結されてしまったため、彼女から提供いただいた写真やメッセージがダウンロード前に消えてしまいました。
8月5日現在、マヤールさんのアカウントは再度作成され、連絡を取り合うことができました。
マヤールさんのインタビュー情報を補うため、マヤールさんの兄、ムハンマドさんが作成したウェブページの情報も以下に要約し掲載します。
家も、会社も、街も
こんにちは。ムハンマド・テルバニです。
家族は7人の大人と、3人の子どもたちです。私たちは、戦争ですべてを失いました。家と呼べる場所もありません。家も、会社も、街も、この戦争で破壊されてしまいました。
私たちは服と、少しの身分証しかもっていません。
私たち一人ひとりには人生、物語、夢があり、尊厳をもって生きる基本的な権利があるはずです。
2歳のアイダはおむつ不足に悩まされています。医療用クリームが手に入らないため、かゆみで体が赤くなっていても助けることができません。蚊に刺されると、膿んで顔が腫れ上がってしまいます。
アダムは3歳です。食べ盛りなアダムのために卵、牛乳、果物、野菜を与えることは非常に困難になりました。安全な状態で食べ物を得ることもままなりません。おもちゃもなく、以前のように遊ぶことはできません。
ミルナは6歳で、戦争の影響で10キロもやせてしまいました。手に入る水は清潔ではないため、日常的に胃の不調に苦しんでいます。しかし、医療の助けを得ることができません。
弟のホサムは27歳で、ガザの民間企業で活躍していました。しかし状況が変わり、家族に料理をしてくれています。ガスもないため薪で調理します。
かつては野心家で、毎日フィットネスにいそしんでいました。
弟のタリクは22歳で、アルアズハル大学の薬学部を卒業したばかりです。今は毎日家族のために、清潔な水と食べ物を探すのに奮闘しています。薪での料理もしてくれています。彼の夢は海外で勉強を続けることでした。
妹のマヤールは16歳で、成績優秀な高校生です。彼女は学校で良い成績を取ろうと日々努力していました。時々母を台所での作業や掃除で手伝っていました。
そして私は、長男のムハンマドです。父の右腕として、ガザのアル・グファリ製鉄会社の会計士をしていました。しかし突然すべてを失いました。私は3人のかわいい子ども、ミルナ、アダム、アイダの父です。
妻のコーロッドは素敵な女性で、家族と子どもたちの世話を常にしてくれています。彼女はガザで小さなビジネスを運営して私たちの生活を支えてくれていましたが、それも破壊されました。
どんなにささやかなサポートでも、私たち10人全員がガザを離れ、生き延びるための手段になります。そして、3人の幼い子供たちが学校に通うことができる役割を果たしてくれるでしょう。
この非常に困難な時期におけるあなた方のサポートは、逆境の中で私たちに希望を与えてくれます。皆さんの寛大な支援は私たちがガザから出るのを助けるだけでなく、将来の生活への道を開いてくれるのです。
寄付のウェブページ
マヤールさん、ムハンマドさん一家への寄付は、こちらのサイトから可能です。ドル払いになりますが、クレジットカードなどで、最低5ドルから支払うことができます。
支援を求めている方がたくさんいる中で、
いったい誰からサポートすればいいのか…
と悩まれている方もいらっしゃると思います。
他の方がお話されていたことですが、寄付がしばらくない方に向けてサポートするのも一つの案としてご紹介します。
寄付がしばらくないと
忘れられてしまったのでは
と、希望を無くされてしまう方々がおられます。そういった方々への
いつもあなたのことを思っています
というメッセージになります。
ここから先は
¥ 500
私をめちゃくちゃ喜ばせたいと思ったら、サポートいただけるとその通りになります🌸