目を開けてお祈りを 第7話
高校一年生の四月。クラスには高校から入学してきた人もいた。アケミもその一人。
「都会の学校ってピカピカなんだね!?」
彼女は校内の施設に圧倒されていた。口をあんぐり開けてチャペルの天井を見ている。三年前の私もこんな感じだったのかな。素直な彼女とは気が合うみたいだ。
他にも嬉しいことがあった。牧師先生の授業を受けられるようになったのだ。「黒板が日差しで見えにくいから」とか何とか言って、私は視力が1.5にも関わらず、前から一、二列目の席をキープした。
先生の担当教科は「聖