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自転車トラック競技の写真撮影機材

トラック競技の撮影を、普段どの様な機材で行っているの?と聞かれることが多いので、簡単にご紹介します。

Canon EOS-1D X Mark2

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レース撮影時のカメラボディは、スポーツフォトと言えば…のCanon EOS-1D X Mark2です。

最初はEOS-7D Mark2を使っていました。しかし暗いベロドローム内では高感度撮影へ耐えられず、ヨドバシへ5D Mark4あたりを買いに行ったのですが、店員さんの「オリンピックを撮る人は皆さんこれ使ってますよ」の一言で「じゃあコレください」と買ってしまいました。

「オリンピックを目指すトップアスリートを撮影するには、それにふさわしい機材で撮らねば失礼だ!」という謎理論が発動し、10回払いで買いました。

さすがオリンピックフォトグラファーにも使われているだけあり、スポーツフォトには最適な、非常に信頼のできる機材です。

Canon 70-200mm F2.8L IS III + EXTENDER EF 1.4x III

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レース撮影のレンズは、この組み合わせが最近メインです。天井からの照明のみとなるトラック競技において、明るいレンズでなければ、どうしてもライダーの顔が暗くつぶれてしまう事と、背景をボカしたいため、可能な限り明るいレンズを選びたくなります。

さらにケイリンなどのレース種目の場合、レースを決定づける瞬間が起きる場所と、フィニッシュシーン両方を撮ろうと思うと、ズームレンズは必須です。

また自分は種目やレース展開に応じて撮影ポジションを頻繁に変えるので、機動性重視の軽さも重視しています。

なので、現在はこの組み合わせが自分にとってベストかなと感じています。

SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM

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昨シーズンのメインレンズはSIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMでした。

1本でレースから表彰式まで何でもこなせる焦点域の広さがとても便利で、重量も見た目程に重たくありません。手持ちで流し撮りも出来ます。

しかしAF速度がCanon純正と比べると遅いのが難点。これは純正同士の組み合わせへ軍配が上がります。

撮影ポジションが限られるベロドロームや、競輪場での撮影時にはメインで大活躍中です。やはり600mmの迫力は魅力的です。

SONY α7RIII + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art + SIGMAマウントコンバーターMC-11

レース以外の撮影はほぼ100%この組み合わせです。表彰式の全体風景、インタビュー時を中心に使っています。

暗いベロドロームでは明るいレンズが大活躍。α7RIIIの高画素、高感度耐性も組み合わさり、印象的な写真を撮影することが出来てお気に入りです。

F2.0~2.8あたりで撮るため、瞳AFに助けられながら撮影をしています。

レンズは基本的にCanonのEFマウントで揃え、α7RIIIへ使用する際はSIGMAのマウントコンバーターを使い、メインとサブでマウントが異なる事をカバーしています。

SIGMA 14mm F1.8 DG HSM Art

ベロドロームの外観や内観、全体の雰囲気、大会会場周辺の街中撮影時に使います。

単焦点のくせに重たい。そして出目金レンズなので、レンズの出っ張っているため、ガサツな自分はぶつけて割らないかドキドキしながら使っています。

Godox V1

クリップオンストロボはGodoxのV1を使用しています。

ガサツな自分はよく落としてしまうため「落としても壊れない」もしくは「落として壊しても悲しくならない」が選ぶポイントです。その点でGodox最高。

さらにV1は機能面でも純正上位機種と同等。だってProfoto A1のパク…おっと。。

バッテリーがリチウムイオン電池であり、フル充電しておけば3日間のワールドカップ中1度も充電しなくても平気なくらい持ちます。バッテリーの充電器がこれまた小さくて軽いので、機材重量へシビアになる海外取材時にも安心です。


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