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【この映画に注目!】レビュー

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忘れようとしても思い出せない。☆
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2024年2月の記事一覧

『堕靡泥の星 美少女狩り』(1979)【この映画に注目!】

『徳川セックス禁止令』城主・名和宏は、 『チェンジマン』ギルーク・山本昌平に 妻を犯され、サディズムと犯罪の申し子・ 神納達也が誕生する。 悪の心に知性を纏い、欲望のままに 生きる事を決意し、突き進む達也! …いやぁ~、なかなかの良作ですよコレは。☆ 日活のアダルトにしては金掛けてしっかりと作ってるし。 特に、最狂親子タッグ爆誕シーン! バター犬とか、欲望を思いっきり解放させ、 本能に突き動かされるまま、ターゲットを堕としてゆく。 すごく楽しそうで、胸糞なSMシチュだ

『処女監禁』(1977)【この映画に注目!】

伴大介氏、出演順に並べるとこんな感じ。 「キカイダー」→「イナズマン」→「忍者キャプター」→「処女監禁」→「バトルフィーバーJ」 キャプターの直後、ちょうど無断改名問題で干されていた 時期に当たる作品だね。 ちなみに、監禁される女性は、いわゆる「処女」ではない。(笑) ここで言う「処女」とは、「処女作」「処女航海」などで使われる、 「初めての」という意味。 大学時代はアーチェリーの名手だったが、今は冴えないカメラマン助手の 男・西村が、若い女性・京子を好きになり、生活

『鏡の中の野心』(1972)【この映画に注目!】

「ひし美ゆり子・24才、はじめての……」 ←←←何?何だよ??(笑) アンヌ隊員から4年後、ヌード写真プレイボーイ流出事件を経て セクシー系オファーが殺到。その時期の作品だね。 そして、何と言っても荒木一郎! 彼のワルの魅力に溢れた逸品となっているぞ。♪ 当時の雑誌インタビューでは、 「目の前に女の尻があるなら、俺はさわるね」 「俺に殴られる事が女の幸せ」 「俺は正しい。間違ってるのは世の中だ」 などと、完全に犯罪者の理屈を展開していた。(笑) 巨根のスケコマシ詐欺

『ソード・ハンド 剣の拳』(2006)【この映画に注目!】

コレは素晴らしい!♪ ファンタジー剣劇みたいなのを想像してたら、全然違った。 おおとりゲンに似てる青年が、右手に生まれ持った“剣”で、 愛する者の為に、情け容赦無く次々と人を斬り刻む。☆ ウルヴァリンの爪の様に、右手の掌からシャキーン!と 剣が飛び出すぞ! この男がまた、やたら沸点の低いこと。 もう、サイコパスと変わらん(笑) 人も車も、そこいら中の物をシャキシャキーン!と 斬って斬って斬りまくるのだ。☆ 切れ味が抜群な事に加え、その射程も無限(!)っぽいので、 ど

『ラスト・ブレス』(2011)【この映画に注目!】

低予算製作の隠れた秀作。 知られずに埋もれているのは惜しい! 1936年のボルチモア。 不老不病の新薬を開発したカミンスキー博士。 その薬は、飲むと死んでしまう。☆ (←え?) 薬を飲んで死ぬ人間から、試験管に採取した“最期の息”。 これこそが、秘薬。 それを吸った人間は、いかなる病気の末期症状であろうと完治し、 永遠に不老不病となるのだ。(不死ではない) つまり、 「誰かを死から救うために、誰かに死んでもらう必要がある」 という、呪われた罪な薬。 まだ不完全だったこ

『ザ・ヒットマン 血はバラの匂い』(1991)【この映画に注目!】

「ピッタンコだな…♪」 (by丹波先生) 80年代まるまる映画をお休みしていた石井輝男監督、注目の復帰作。 ―――西城秀樹 vs 豊川悦司! トヨエツは『NIGHT HEAD』でブレイクする前年ですな。 さあ、今こそヒデキのタマを取って、ペエペエからのし上がれッ!! (←秒殺されるけど(笑)) ソープ嬢がヒデキのモノを見て… 「カンゲキ~!♪」(←バーモントカレーのアレ(笑)) セクシィ要員をそこかしこと投入して、お色気路線を強調。 男がその背中で哀愁を語るには、や

『ブロウアップ ヒデキ』(1975)【この映画に注目!】

♪ ブロウ・アップ・マン ヒデキ! ♪ ♪ ブロウ・アップ・マン ヒデキ! ♪ファンを喜ばせる… いや、一緒に喜びたい! ワイルドに!エモーショナルに! 20歳のヒデキがギラギラ燃える!魅せる! 1975年の伝説的ライブツアー、 『西城秀樹・全国縦断サマーフェスティバル』 のドキュメント。☆ 富士(OP)、札幌、秋田、盛岡、仙台、 広島、福岡、鹿児島、宮崎、大分、 松山、岡山、名古屋、那覇、大阪(ED) 全国15ヶ所、計31公演! まず何と言っても、富士山麓のオープニン

『原子力発電の夜明け』(1966)【この映画に注目!】

ドーン・オブ・ザ・原子力発電!! 数々の推薦や受賞を獲得した、 輝かしいドキュメンタリーの上映開始だ。♪ 「東海村に、異様な見慣れない建物が建ち始めています…」 夜の浜辺。誰がどう見ても、不気味で危険な “悪の脅威”以外感じられない。 暗い陰影。不穏なBGM。怪しげな設備と機器。 地球人類が破滅へと導かれゆく序章の幕開けが、 これから描かれてゆくのだ…! ―――愚民共よ、刮目せよ!! 「我々は今、平和のための原子力を手中に収めました」 「強大な原子エネルギーも今

『新しい鉄』(1956)【この映画に注目!】

『ウルトラセブン』でも始まるのかと思った。☆(笑) 八幡製鉄所の産業PR映画。 戦後の経済成長を支えた、新しい鉄 = 薄板。 さらにその薄板にメッキ加工を施した、 ブリキ、トタン、ボンデ鋼板、珪素鋼板。 我々に身近な製品となってきた自動車、洗濯機、缶詰など、 用途に応じた様々な製造工程を紹介していく。 60年前ながら、現在とほぼ変わらない製法で、 我々の生活を支えてきてくれた鉄。 この映画で特筆すべきは、何と言ってもその、 不穏な危機感を煽るパワフルなBGM。そして

『仮面ライダー世界に駆ける』(1989)【この映画に注目!】

仮面ライダー史上に燦然と輝く伝説ムービー。(笑) 「この歌は…仮面ライダーBLACKの!」 「俺としたコトが…!」 等のメタ発言や、 廃墟でスカル魔がカエルを喰うホラー演出(?)とか。 「―――んなバカな!どうしてBLACKとRXが同じ所に居るんだ!?」…いや~ジャーク将軍の狼狽困惑、察するに余りある。(笑) こんなヤツらが揃い踏みして3Dで歩いて来た日にゃあ、 もう絶望するより他は無いな…。☆ ちなみに、BLACKとRXの揃い踏みは 『ディケイド』27話や 『平成

『フィンガー5の大冒険』(1974)【この映画に注目!】

「仮面ライダーV3が助けてくれるよ♪」 ←いや、マジで助けに来るとは思わなかった!☆(笑) さすが石ノ森先生監督作品。(←先生一家もご出演) 1974年東映まんがまつり内の一本。 「売れてるからってイイ気になんなよぉ?」 と、晃と妙子にインネンを付けて来た、 キレンジャーこと畠山麦を長男とした、全ガキ連5人兄弟。 お互いルールも良く知らないのに、バスケで勝負する事に。 花の精の助けを借りて奮闘する、フィンガー5・玉元兄弟! この昭和に、令和コロナ禍を先取りした無観客

『池沢さとしと世界のスーパーカー』(1977)【この映画に注目!】

♪ 僕の憧れ 僕の恋人 スーパーカー ♪…車なんてね、前向いて走りゃ何でもイイんですよ。☆(笑) まず最初に紹介されるのは、 ランボルギーニ・カウンタックLP400。 「最高速度、300km/h!!」 …もはや周知の事実だけど、300km/hは出ません。☆ 木っ端微塵に打ち砕かれた少年達の夢。 現在こんなキャッチフレーズかますと、詐欺事案だね。 十数年前ヤンジャンで連載してた『カウンタック』 ずっと読んでたんだけど、 改造して300km/hアタックする回がありまして。