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【海外映画の中の“日本”】レビュー

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世界よ!これが君達の憧れ、東洋の神秘、ワンダーJAPANだッ!!♪     (同要素を含む【忍者映画】レビューも相乗り)
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2023年10月の記事一覧

『ア・ライフ・イン・ジャパン』(2013)【海外映画の中の“日本”】

「YOUは何しに日本へ?」なヤツ。 セーラームーン、相撲、忍者、ナンパ目的(?)と、 お目当ては様々だ。 前半は日本在住の経緯と、日本の良い所を好意的に語る。 後半では闇の部分に言及。 終盤でまたリスペクト、という流れ。 住みやすい、みな親切で礼儀正しく良い人、治安が良い、 仕事が丁寧とベタ褒めの一方… 対象についての知識はあるが、意見を持ったり、 議論を交わしたりはしない日本人。 …という所など、鋭く突いてきて興味深い。 サンタクロースが居ると聞いてやって来たが、

『Family Romance, LLC』(2019)【海外映画の中の“日本”】

クラキン使って色々と狂ったヤツ撮ってきた ヘルツォーク監督作品という事で、 どんなんかいな?と思ってたんだが…。 家族代行レンタルサービス会社『ファミリーロマンス』の 業務及びそれにまつわる葛藤を、 社長本人の主演で描く、モキュメンタリーっぽい何か。 色んな人を演じなきゃいけない… その辺り、ドラマの役者とは似て非なるどころか、 全く違う世界。 社長本人の起用で、果たしてどの様な効果を生み出すのか? 当然ぎこち無さは拭えないが、この辺りも 監督の狙いのひとつだと信じたい

『100 Yen: The Japanese Arcade Experience』(2012)【海外映画の中の“日本”】

“ゲーセン”の歴史を紐解き、コミュニケーションツールとしての アーケードゲームの可能性と未来を探る。 私自身、80年代半ばから2000年辺りまでゲーセン通いを続け、 1コインで1時間以上遊べる時代から、 回転率(インカム)重視への変遷を目の当たりにしてきた。 『ストII』に始まった対戦格闘ブーム。本作でも語られている、 “短時間での満足度向上”と“ゲーマー同士の交流”による 新たな時代の幕開けだった。☆ 本作の中でも、「上の階に行くほど濃いゲーマー」 と言われてたけど、

『過去のない男』(2002)【海外映画の中の“日本”】

暴漢に襲われて記憶を失った男が、周囲の人々の温かい(?) 助けにより、生活基盤を築いて再生してゆく。 知ってるヤツだと、『バグダッド・カフェ』とか あの辺りを思い出す。 …何だよぉ、期待してた日本要素、たったアレだけかい! 「長距離列車の食堂車に寿司や酒は出ません」って 映像特典に書いてたぞ?(笑) ラストの、あの踏切が怖い。 酩酊状態では危険だな…。 こいつは『希望のかなた』も観るしかないって事か。☆ 【映画レビュー】記事一覧(リンク)

『Big in Japan』(2014)【海外映画の中の“日本”】

自国や世界では全く無名でも、 なぜか日本では誰もが知ってる、有名な“外国人セレブ”。 ごく普通のオーストラリア人が、良く知らない日本に移住し、 客観的な潜入目線で、有名人を目指す実験を捉えた、 SNS時代必見(?)のドキュメンタリー。 自分が発信したいものと、人々が求めるものとは、 必ずしも一致しない。 自分では何も決められない切なさと痛々しさが、 見ていて気の毒になる。 2年間の実験を終えて帰国するラストの、 チーム3人を見ると、もうただ虚しさしか感じない。 何も

『嗤う分身』(2013)【海外映画の中の“日本”】

サエない役も、イケてる役も、お手の物なジェシー。 本作は、その両方が楽しめるお買い得版となっております!♪ 原作は、ドストエフスキーの『分身』。(読んでないけど) ベルナルド・ベルトルッチも撮ってるのか。 あぁ、コレってブラピのアレ?とか勝手に思いながら ずっと観続けてしまったけど、ちょい違う。☆ 古いOA機器がズラリでレトロな感じを出してる、薄暗い職場。 加えて、九ちゃんやブルコメといった昭和歌謡の劇中曲。 時代考証をボヤかした演出が、興味深いというよりは、 独特の

『Tokyo Noise』(2002)【海外映画の中の“日本”】

昔は、アラーキーと南部虎弾の区別が 付いてなかったなぁ。☆(笑) 静かな自然の中では得られない刺激に満ちている東京。 彼が言うには、“望む”“望まない”を含めての ノイズに揉まれる事が、“生きる”って事らしい。 みんなが大好きな名作ホラー、『悪魔のいけにえ』。 あのチェーンソーをはじめ、発電機のエンジン音、 鉄扉を閉める「バァーン!」って音、 マリリン・バーンズが発する絶叫に至るまで、 一般には不快とされる耳障りなノイズが印象的な映画だった。 それが、これほどまでに高

『A Matter of Size』(2009)【海外映画の中の“日本”】

『ラストサムライ』『47RONIN』等、 ニッポン映画でお馴染みの伊川東吾が、相撲の師匠として 主人公達を導く。 英語でもヘブライ語でも演じるって凄いなぁ。☆ 例によって、スモウパワーで皆がハッピーになるヤツ。♪ 山中の稽古場からマワシのまま歩いて帰り、町中を闊歩して 皆の注目を浴びるのオモロい。(笑) 超人ハルクみたいに車を引っ繰り返して(!)、 留置所に入れられるトコとかも。 あと、お父さんのお墓の前で、亡くなった時の事を 彼女に語る所。 …そこ、泣く所じゃないの?

『恋はハッケヨイ!』(2000)【海外映画の中の“日本”】

題材や発想、着眼点は良い。 少しユルい目なのも、テーマを考えれば コレ位で良いのかも知れない。 ただ、ヒロインにはもっと 芯の強さが欲しかったかな~。 夫もダメンズで感情移入も難しく、付いて行くのが なかなか厳しいヤツだった。 二人そろって家のTVで、 「出なくてよかったな♪」 とか言いながら観てた試合に、いきなり土俵入りするのが 「?」だった。 やっぱり付いて行けん(笑) 相撲に関して色々とご指摘を受けそうな点は、 気にしちゃあいけない!☆ 【映画レビュー】記事一

『相撲取りブルーノ』(2000)【海外映画の中の“日本”】

OPでもう観るのヤメようかと思ったけど(笑)、 あれは、武蔵丸似な主人公の気質を良く体現した映像だね。 街で歩く度に目に付く、『ロッキー』のポスター。 どちらかと言うとド根性キャラでは無かった主人公が、 親友や師匠、恋人とその息子に後押しされ、 メキメキ実力を付け、遂には世界大会の決勝にまで上り詰める! 個人的には、恋人の元旦那(?)の毒キャラが好き。♪ 武闘派の割に女々しいとか(笑) 日本要素に関しては、意外とまともな方だった。 寿司屋の明石先生も違和感なかったし。

『東京フィアンセ』(2014)【海外映画の中の“日本”】

主人公の女の子が可愛いし、冒頭からラストまで イイ背景を自然に上手く撮ってるので、 それを観てるだけでも興味深く飽きないし、色々と楽しい。♪ 東京が舞台なんだけど、突如、私の地元神戸の 元町映画館にジャンプしてビックリした!☆ 前情報無しで観てたからな~。 日の丸Tシャツがお気に入りのニホンLOVE♪なベルギー女子。 大丈夫!タコの踊り喰いがダメでも日本人やれるから。(笑) 相手役青年の、ヤクザ映画やデコトラといった 東映志向がオモロイ(笑)。監督の趣味か? 大衆演劇

『畏れ慄いて』(2003)【海外映画の中の“日本”】

パリコレ出演モデル、辻かおり! 世界レベルのジャズドラマー、バイソン片山! 『伝ふプロジェクト』代表、日本文化アドバイザー、 近藤康成。(←カッコイイ!♪) そして、俺達の諏訪太朗! …何やら凄いメンバーが集結。 一体何なんだ?この布陣は…! 期待せずにはいられない!!☆ 舞台は日本だけど、撮影はパリだそうな。 5歳まで夙川に住んでいたというベルギー人女性の主人公が、 大手企業で理不尽なパワハラに耐える1年間を描く。 社会体質問題を題材とした実話ベースの作品だが

『モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔』(1987)【海外映画の中の“日本”】

80年代だというのに、カラーである事を除けば 50年代のモンスター映画そのもの。 クローゼットからクローゼットへとジャンプして 人間を襲う、神出鬼没のモンスター。 前半の割と早い段階で、怪物がその姿を現し、 国家非常事態宣言までが発令される! すげえバカバカしい事を、戦車まで引っぱり出して 大掛かりにやらかす。もう楽しくて仕方が無い。(笑) 核兵器でさえも効かない(←いつ試したのか?描写無し) モンスターに対し、軍もお手上げ状態となるが…。 「移動手段であると共に、

『ロープ処女』(2013)【海外映画の中の“日本”】

「最大効率と快適さのため、 『ウルトラロープ9000』を使用しよう!♪」 拉致った日本人娘で、“人間シャンデリア”を 工作する実演講習スナッフビデオなんだけど、 もうオフザケ全開。☆ Guy監督自身が主演。 「痩せたくそアマの方がいい」 「作業する前に、注意事項をしっかり守って」 とか、本国Ver.に何故か日本語字幕が付いている。 女性ナレーションの語り口が、 『NHK高校講座 保健体育』の壇蜜先生みたい(笑) 「『ウルトラロープ9000』、一番!!☆」 アイキャッチ