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【海外映画の中の“日本”】レビュー

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世界よ!これが君達の憧れ、東洋の神秘、ワンダーJAPANだッ!!♪     (同要素を含む【忍者映画】レビューも相乗り)
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2023年2月の記事一覧

『レッド・サン』(1971)【海外映画の中の“日本”】

ブロンソン×ミフネの、バディ・ウェスタン! この掛け算で萌えんヤツは、オトコじゃ無ぇぜ!!☆ そして、必殺のフェミニスト、ドロン。 ただし、女を利用するだけしてポイのゲスとは違う。 侍のミフネは言わずもがな、小奇麗なドロンも、 この世界では浮いている感じ。 その妙が、最大の魅力である様に思う。 あまりストーリーが完璧すぎると、その辺りが薄くなってしまいそう。 だから、これ位の怪しさが丁度良い。(笑) テレンス・ヤング、良い仕事した。多分。♪ 【映画レビュー】記事一覧(

『ブレット・トレイン』(2022)【海外映画の中の“日本”】

随所に『大陸横断超特急』ぽい描写が見られて 楽しかった。♪ 『ハンテッド』『ウルヴァリン: SAMURAI』等を経て すっかり殺し合いの舞台として定着した感のある、 日本の新幹線。 「弾丸列車」という割に、東京から京都までが 夜行運転というファンタジーな時空間設定。 幻想的な黎明の米原駅ホームが実に印象的。 ここから京都駅までのシーンが美しい…。♪ ホンマに日本か?と疑う京都駅のホーム貸切状態も良い。(笑) 真田さんは片脚に古傷のハンデ負ってる設定の為か、 それなりと

『カブキマン』(1990)【海外映画の中の“日本”】

「カァブゥキィマ~ン、サ~ンジョウ♪」 世界よ、これがカブキだッ!! 日本文化、伝統芸能の申し子、 ここに見参ッ!!☆ 味方のトロマが放った劇的な オウンゴールにより、当然の 流れで映画界撤退のナムコ!! 何考えてたんだ…?(笑) ヒロインのスーザン・ビュン、 今だと菊地凛子に間違えられそうだね。 世界征服を企む悪者のボスが、 悪魔復活の予言書にある、 「猿が豹の背中に乗り…」 という箇所を実行するため、 ↓ 猿にジャガー(車)のキーを チャラつかせて、車を運転する様に

『ティファニーで朝食を』(1961)【海外映画の中の“日本”】

どんな名作なのかと思いきや、 ヘプバーンが万引きのスリルで発情しておっ始める、 「ダメ!絶対」なヤツだった。(笑) 有名な『ムーン・リバー』、 オリジナルアーティストVer.を映画本編で初めて聴いた。♪ いやそれより何より、お茶目な日本人写真家・ ユニオシさんをイチオシするための映画。☆ 世界よ、コレが日本人だッ!! ティファニーがレストランじゃなくて 宝石店だって知ったのも、結構あとになってから。 原作に無かったという冒頭のシーンって、 タイトル通りの事を “本当に

『JUKAI 樹海』(2016)【海外映画の中の“日本”】

不穏な勘違い日本が楽しい!♪ 三池崇史監督っぽい感じ? 青木ヶ原に消えた妹を探す姉。 ガイド役は、俺達の小澤征悦。 行方不明になってまだ間も無く、死んだと決めるには早いのに、 双子の妹が教師をしてた学校で授業中の教室にガラッと入ると… ↓ 「キャアーーーッ!!」 ↓ って、幽霊に間違われる主人公! コレってどうなんだろ?(笑) あの“立入禁止”の札とか、遭難防止用目印の色帯とか、 『追憶の森』と同じヤツだね。ロケセット使い回し(笑) 腐敗した首吊り死体を発見! ガイド

『ゴースト・イン・京都』(1982)【海外映画の中の“日本”】

舞台は京都。 200年前に、住んでいた夫婦と浮気相手の三人が 殺害・自刃した物件。 そこに越して来たアメリカ人夫婦とその友人が、 怨霊の幻惑により、同じ悲劇を辿ろうとする…。☆ 明快な紋切り型の物語が、予想通りに進行してゆく。 結果は判ってても、やはりイイものです。♪ 熟れたスーザン・ジョージと、服部まこも素晴らしい。 ていうか、殺し殺された間柄でそんなに仲良くできる 広い心あるなら、とっとと成仏しろ(笑) 【見どころ】 ▼『笑ってる場合ですよ』のくだらなさに呆れる

『ライジング・サン』(1993)【海外映画の中の“日本”】

俺達のケイリーが、カラオケを楽しむ。 序盤の、このシーンだけでもう、この映画が傑作である事は 紛う事無き超事実となったのだ。☆ さらには、女体盛りのスシを美味そうに喰い、 オッパイ酒をすすり、 “アメリカの天然資源”を満喫した後、 「オイシカッタ♪」 と、黒フン一丁で逃走する。 そして最後は、身を挺して雄々しく…! 俺達のケイリーがその魅力を ここまで存分に見せ付けてくれるのだ。 もはや文句の付け様が無い。 Don't fence me in! テンプラ料理店では、マ

『ガン・ホー』(1986)【海外映画の中の“日本”】

吹替版が色んな意味で楽しい。(笑) アッサン自動車社長を演じる山村聡は、ご本人吹替。 観る人によっては、グサッ!と刺さるはず。 良い意味でも、悪い意味でも。 クライマックスの盛り上がりや ラストのハッピーエンドさえ、 スカッとするどころか、モヤっと 鬱になるかも知れない。 2020年代へ突入した現在に観ると、尚更ね。 あの頃とは、もう違う。 従業員の仲間たちを守るべく、期限までに 15000台を完成させようと奮闘するキートン。 「ボルトは一本でいい!締めずに差し込む

『47RONIN』(2013)【海外映画の中の“日本”】

史実とファンタジーの融合。素晴らしい。実に素晴らしい。☆ 特に良かったのが、衣装や鎧の洗練されたデザイン。 日本の美のスタイリッシュな面だけを昇華させた見事な美しさ。 繰り返し申し述べている事だが、“間違った日本描写”、それは、 “真田広之の居ない日本”の事。 『ラストサムライ』では、トム・クルーズの陰謀により真田の シーンが大幅にカットされたというが…。 なるほど、これほどのカッコイイ勇姿をアチラで披露されては、 トム・クルーズが危惧したのも無理なからぬ事。 しか

『リトルトウキョー殺人課』(1991)【海外映画の中の“日本”】

ケイリーを退治して、女体盛りを食いに行こう!! (←ガッチリ握手する主演2人) “盆栽クラブ”へようこそ!異文化に圧倒されるなよ…? (笑) 生魚は、生皿(女体)に盛る。ステージでは、ユルい女相撲。 名誉のためなら、自分の手で自分の首をへし折る。 セップクとは、恥辱を受けた女性が、自ら喉を突く事。 ドルフ自身が建てたという、ザルの様なセキュリティを誇る 日本屋敷。 普段は、背中に旭日の革ジャン。 勝負時、“闘魂”ハチマキに法被。 屋敷が急襲された時は、パンイチにサイや

『極道・最終戦争/オーバー・キル』(1986)【海外映画の中の“日本”】

世界よ、コレが日本の刑事だ! 能面ヅラして人体を斬り刻む、 基地GUYサディストだッ!!☆ L.A.、リトル・トーキョー。 冒頭、寿司バー経営の夫婦が ヤクザに殺害される。 現場に居合わせた刑事デラノと 店主の義弟で日本の刑事アカシの 二人は、地元の支配を目論む ヤクザに復讐を開始する…! ヤクザへの襲撃は、即殺さずに まず耳や指だけを切り取り警告 するのがサムライの習わしだ。 ヤクザを殺す時は、死体の額に 十文字を刻み、自分達の仕業と 知らしめて威圧するのが、 日本

『東京暗黒街・竹の家』(1955)【海外映画の中の“日本”】

―――ゲイシャ!フジヤマ! 世界よ、これが昭和30年当時のエキゾチック・ジャパンだ!!☆ 土足と土禁の線引きが、かなり曖昧。 畳の上で、スリッパだったり素足だったり。かと思えば、 外の庭から靴のままでズカズカ入ったり。 土足可かと思えば、そこで直に布団敷いて寝たり。 寝室かと思えば、仕切りも無い同じ部屋に風呂があったりと、 もうメチャクチャ。(笑) あんなの、布団が湿気ってカビちゃうよ? んで、主演のロバート・スタックが朝風呂の中で、 ヒロイン山口淑子の作ったポーチドト