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フランス旅行day1🇫🇷|ストライキに巻き込まれて感じたこと

乗り換え先のオスロを出発し、無事パリのシャルル・ド・ゴール空港(CDG)に到着!前期のルームメイトの住んでいるリヨンに行くためにさらにCDGからTGV(フランスの高速列車)に乗り換える予定だったのだけど、CGDはターミナルを移動するために空港内をシャトル列車が走っているほど広くて、乗り換え時間も短かったから、急いでTGVの乗り場へ直行。
無事にTGVの乗り場に到着して、さてスマホでオンラインチケットを表示しよう、と思ったらなんだか妙な画面が。
「エラーによりチケットを表示できません。IDを見せて乗車してください」
だと。
よく訳も分からず、ただいずれにしても駅員がいる乗り場に行かなければと思い、ひとまず駅の電光掲示板で自分の電車を探すと
「ん、ない?」

なぜか私の電車が表示されていない電光掲示板

発車時刻も迫ってきていて焦っていたので、まずはリヨンのルームメイトに状況を説明すると、
「調べたところあなたの電車はキャンセルされたみたいだ」
との返信が( ゚д゚)
まずは状況を確認しようとようやく見つけた駅員と話をしようとしたのだけど、全くとりあってくれず、唯一まだ空いていた窓口に行ってもたらい回しにされる始末。

駅員に説明を求めて次第に人だかりができる乗り場付近
この人達はさっさといなくなったけど、みんなどこへ向かったのだろうか?

これが噂のストライキというやつか!!!!!

運悪く私の乗る予定だった予定はその日の最終便で、明日の便までパリで待つしかない状況。さらにCDG近くのホテルはとてもじゃないけど手が出ない価格で、どこか泊まれる場所にたどり着くためにはパリ市内までまで移動するしかないけれど、CDGからパリ市内までは1時間。さらにパリ市内の公共交通機関ももうすぐ止まる可能性があるとの話を聞き、途中で放り出されるよりは空港に留まったほうが良いだろうとの結論に。

というわけで、その夜の空港泊が決定。
空港ならトイレもあるし、そこまで変な人もいないだろうし、ベンチやソファもあるし、一晩ならなんとかなるだろうと思っていたのだけど、想像をはるかに超える辛い夜だった(^^;)
ソファエリアにいると軍隊ばりに重装備の清掃員に追い立てられソファを点々と回り、ついに居場所を失って、人が立ち入れないようにしてあるスタバのテラス席に一晩の居を構えることに。
空港は安全とはいえ、フランスは想像以上に英語が通じないし、空港の人は冷酷で全然助けてくれないことが分かったから、何かあっても助けを呼べないだろうなと思い、深く眠るなと自分の体に言い聞かせる(^^;)
とにかく一晩中警戒心しっぱなしで落ち着かず、一刻も早く夜が明けて欲しいと祈り続けた夜でした。

結局追い出されたソファエリア

結果的に翌朝一番の便でCDGからリヨンに無事向かうことができ、ルームメイトには
「あなたに1番フランスらしい経験をしてもらうには何が良いかなって話していたときに『ストライキに巻き込まれることじゃない?(笑)』って冗談で話していたのが現実になっちゃったね(^^;)」
と言われたけど、実際無事にリヨンに着いてしまえばストライキも良い経験。

ストライキって、日本にいるとほぼ無縁の存在で、歴史の授業で少し習ったかなくらいのものだったんだよね。
でもフィンランドにいるとストライキのせいでゴミ収集車が来なかったり、鉄道やバスが止まったりってことが割と普通に起こって、ストライキってそんなに特別なことじゃないんだと知った。フィンランドのストライキは私自身にそこまで大きな影響がなかったから、「ストライキのように自分の意思を主張するためにアクションを起こすことは良いことだし、今の日本でそれが起こらないのはあまりにも人々が思考停止で従順すぎるんじゃないか」って思ってた。
でもフランスでストライキに合って、謝罪どころか駅員にまるで私が悪いとでも言うかのような冷たい対応をされ、空港で追い回されながら眠れない一晩を過ごしてみて、絶対に日本だったらこうはならないだろうなと思った。
海外の人が日本人の生真面目さとか礼儀正しさに驚かされるっていう話は、それが当たり前の環境にいた私にとっては国民性の一般論でしかなかったけど、海外でそれが当たり前ではない状況を経験してそれがいかにすごいことなのかを痛感した気がする。
日本でも、ストライキではなくとも国民がもっと色んなことに対して声をあげるようになったら良いなとは思うけど、それでも日本人のそういう国民性はこれからも残っていくといいなって思いました。

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新しいチケットは"やむなく"一等列車を取ったので快適でした

読んでくれてありがとう!Merci(フランス語でありがとう)!


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