本当にあった粉飾決算その１｜2024/08/23配信分

猿樂です
（このnoteについて）

銀行や信用金庫に勤めていると
一度や二度ならず
粉飾決算に出会います

ここでは、
これまで実際にあった事例をご紹介します

■架空在庫を3.5億円計上していた金券ショップ

金券ショップの在庫は、
当然ながら極めて換金しやすいです

しかも在庫の回転が早く、
在庫のデータと実物の突合がしにくいです

その事業特性を悪用して
売上を架空計上し、
その分を架空在庫で対応させていました

累積での架空在庫、実に3.5億円分です

数字上は、売上が右肩上がりに
伸びているように見えるのですが
税金の支払とそのために借りた融資利息で
資金繰りはどんどん苦しくなります

金融機関が貸さなくなったら終わりの、
先が見えている自転車操業です

この状態で融資を受けているので
融資詐欺になる可能性が高いです

もし、早い段階で気付いていれば
立ち止まってもらえたかも知れません

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