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シーズ初イベント「oo-ct. ――ノー・カラット」の感想というかお気持ち表明

シャニマスの、名怪文書にいつも憧れていて。いつかシャニマスを語りに語るオタクになりたいと思っています……

いかんせん浅瀬でチャプチャプやってる人間なので、語れる考察やキモ美しい文章が書ける訳でもないんですが、ノーカラットめちゃめちゃ面白かったんで!!
お気持ち表明くらいしよっかな、って書いています。めちゃめちゃ長くなる予感。怖。

感想ではなくお気持ち表明になってしまうのは、クソデカ感情が先にきてしまってちょっと冷静になれないことを予めご容赦いただく為の方便です。←
結構お話のラストらへん美琴批判みたいな空気になりがちだけど、ボクは美琴好きなので。その辺言いたいこといっぱいある。

コミュの最初から触れていくのが分かりやすいのかとも思うんですが、W.I.N.G.編だったりPSSRのカードコミュなんかにも触れていきたくて、
結局話が前後するだろうから「言いたいことから言う」スタイルでいきたいと思います。

※にちかPSSRカード『♡まっクろはムウサぎ♡』美琴PSSR『ROUNDLY』のネタバレ含みます、悪しからず。


劣等感と焦燥感はシーズの共通項

にちかは言わずもがな。にちかの理想のアイドルに近い「美琴さん」と釣り合っていない自分を強く意識していて、もっとやらなきゃ、失敗出来ない、といつも気を張っている状態。

美琴の焦燥感も分かりやすい。自分に出来る最大限の努力をしていてもデビューまで何年も掛かり、そのユニットは上手くいかなかった。
(W.I.N.G.編で「私にはそれが出来なかった、だからルカとも……」という言い方をしていた。少なくとも美琴自身は自分側に責任あると感じているように思われる)

では美琴が抱く"劣等感"とは?
今回のイベントで少しずつ明らかになってきた。

・自動演奏と幼少期の演奏会を重ねて「上手ね」と呟く

・危険だと理解していながらリフターの上でまでパフォーマンスをしようとする

・にちか単体での出演オファーに「見たことがある」からの「私、練習があるから」

……ここで少しカードのコミュに触れますが『ROUNDLY』の中で美琴は「10年も経つと色々ダメになってもおかしくない」と発言。
このカードの実装当初は「家電とかは10年経てば買い換え時っていうよな~」「でも美琴もアイドル目指して10年かぁ……」くらいの気持ちだったけど
ストイックで、業界内の空気にも慣れてる美琴からしたら「10年間足踏み」は相当ヤバイ。焦るどころか絶望みたいな、諦めの境地でもおかしくない。

思い出すのは『ROUNDLY』のコミュ、過去に一緒に練習に励んでいた仲間達の出演作品を買い漁る美琴が描写されていた。

本当は情に厚い人間なんですよ多分。
劣等感や敗北感を感じないはずないのに、応援や尊敬の気持ちを忘れない美琴……腐らずによく頑張ってるよ本当。泣いちゃう。

でも『oo-ct. ――ノー・カラット』ではそういう美琴の良い部分がちっとも出てこない。
「本来良いやつ」なのに、それが出てこないのは単純に「余裕がない」からでしょう。

技術面では未熟で、端から見ても全然余裕がなくて至らない部分の多いにちかに対して「優しく」できないくらい、美琴には余裕がない。

美琴の余裕のなさは例えば、にちかからの食事の誘いだったり、それこそレモンの蜂蜜漬けだったり、はづきさんが水を入れてくれるシーンだったり
自分を気遣い優しくしてくれる人からの「ある種の"施し"」を無下にしてしまうところ。

名前を呼ばれても気付かないところ。(W.I.N.G.編)
友人とのお喋りで「ほんと緋田は緋田だなー」に「?」となってしまうところ。

もう、色々ある。

いつも張りつめてギリギリで遊びがない。それが美琴の日常であり、美琴のすべて。
それが本当にパフォーマンスやアイドル活動のためになっているのかどうか、美琴はちゃんと自分で気付かないといけない。

気付いているのに目を逸らしているのだとしたら、それは美琴の怠慢とも言えるしやってることはにちかと同じ。

地下のスタジオでにちかが言った「必死でいたら、わからないこともわからずにいられて」って自分のアイドル像から目を逸らしていたのと、全く同じ目の逸らし方を美琴はしている。
自らに向き合えていないのは勿論そうなんだけど、気付いてるのか、気付かないまま目を逸らしているのかで美琴の罪や闇はずいぶん違ってくると思う。

わからないまま我夢者羅なのか、気付いているのに目を逸らしてて逃避行動としての我夢者羅なのか。
……わからずにやってて欲しいけどなぁ。後者だとしたら闇が深くて手がつけらんねぇぜ。


夢中になっているうちに氷が溶ける

にのまえの希望として先程の疑問には前者、つまり「わからないまま我夢者羅に走る(しかないと思い込んでいる)」美琴がいる。

はづきさんから冷たいお水を入れてもらったことに"気付かず"、夢中になって振付けをシミュレーションしていた美琴。
夢中になっている間に"時間が経ち"冷たかった水はぬるくなってしまった。

この場での水と美琴の関係はそれだけ。
美琴は水の冷たさを無駄にしてしまった、といっても過言ではない。

外部(はづきさん)からの"厚意"でぬるくなった水にレモンと氷が投入されて、美琴はやっと冷たい水でリフレッシュすることが出来た。

って、思ってしまったのね、にのまえは。

この「レモンと氷」にちかのことだと思ったの。
ぬるくなった水を再び蘇らせて美味しくしてくれる存在。

蜂蜜レモンで練習に疲れた美琴を元気にしてくれたみたいに(イベント報酬カード参照)
アイドルとしての美琴をキリッとフレッシュにしてくれる存在。

冷たさ、とは新鮮さに近いと思ってて、……この辺から怪文書力が発揮されてくるんだけど(笑)

美琴は新鮮さを失ってしまっている。
ルーティーンとしての練習に加えて、新しく覚える振付けや歌だって何度も何度も練習して、磨きをかけて。
『完璧』を目指そうとする、その代償として新鮮さが失われている。

新しい発見や思い付きなんかは何度も推考し繰り返されることで「鮮やかさ」を失って、美琴の中にそれとはわからないくらいに組み込まれ、見えなくなる。美琴が完璧に混ぜ込みたがるから、どの色も粒立つことなく一色になっていってしまうイメージ。

「歌やダンスで感動を与えるようなアイドル」って、美琴は目指そうしてるけど
歌やダンスで感動するのはアーティストに対してでいいんだよね。観客としては。

アイドルにはもっと「アイドルらしい」魅力を求めてる。もちろんアイドルがやってるからこそ、歌やダンスに感動する時がある。でも「感動したいから」アイドルを応援してる訳じゃない、じゃない?

結果として「感動」がついてくるのがアイドルなのよ、美琴。美琴にはそういうアイドルになってほしいのよ、美琴!
いつまでも氷溶かしてばっかりでいないでくれ~~!!


「ここって、こんなところだったんだ」は「美琴の隣」を意味していたい(願望)

美琴の話ばかりしてしまった。次はにちかのことを話させてください。

地下のスタジオで美琴が語った「アイドルじゃないと思ったらもうアイドルじゃない。アイドルになれない人と私は組めない」これは実力という意味ではなく、意識についての言及だった。

つまり美琴のアイドル像は意識の体現、心ありきなんだなって思ったんだよね。目には見えない分、目に見えるくらいにならなきゃダメなんだよって感じ。

その点、にちかのアイドルって結構目に見える部分だよなって。

W.I.N.G.編でオーディションが終わった後「唇つやつやしてましたかね?」とかイベント内でTV番組に管巻いてるシーンでは「(ダンスについて)めっちゃめちゃ最悪じゃん、このユニット!盆踊りじゃない?」とか。

にちかが憧れたなみちゃんは、伝説的なパフォーマンスが動画に残っている。

やっぱり、にちかは「パフォーマンス」こそがアイドルだと思ってる部分があって、だからこそにちかの中で「美琴さんはアイドルですね」なんだなぁ。。。

にちかって、全部ではないにしろ、やっぱ「方法としてのアイドル」なんだよね。

アイドルに憧れて、どうしてもなりたくて、ってだけじゃない。『♡まっクろはムウサぎ♡』のTrueで語られたように「稼ぐ方法」としてのアイドル………

『♡まっクろはムウサぎ♡』では衝撃の真実、七草家は本当にお金がないが語られた訳ですが。はづきさん一人で家計を支えるのは無理があるよ。。。

にちかも分かってるんだよね、はづきさん一人では限界があるし、高校生のバイトくらいでは大した足しにならないこと。

もっと支えたい、自分がバイト以外になにが出来るだろう、その結果として「アイドル」なんだろうから。

美琴さんの切実さとベクトルの違う切実さが、にちかにはある。

にちかはアイドルとして「売れない」なんてあり得ない。気持ちとか満足とか、そんなのは二の次でまずは数字、出演、売上。

目に見える「商品としてのアイドル」がにちかのアイドル像……

そう考えると我々が初めてにちかのキャラクターを知ることになった『PiCNiC BASKET!』で追加されたExコミュで、やたらと業界やスポンサーを意識した発言が裏打ちとして効いてくる。

あの時は「業界入りたての生意気ムーブか?」と思ったもんだけど、にちかの切実さはこんな初期から垣間見えてたんだな……ってしんみりしちゃう。

そんな言ってみれば「損得勘定」をアイドルに持ち込んでるにちかは無意識に罪悪感?みたいなものがあると思う。
そんなの抜きにしてアイドルって存在が好きって気持ちも、にちかはちゃんと持ってるから。
あと多分283プロには損得勘定でアイドルを見てる人が誰もいない。
その辺り多少話が合うなら摩美々くらいかな~?いや、わからん。

自分が追い求める「パフォーマンス」を持ち、なのにストイックで休みも遊びもしない美琴さんはかなりプレッシャーを感じる存在。
イベント内でもこの部分の描写が多すぎるくらいとことん表現されていた。

そんな、美琴の隣。
しんどいよな、普通に考えて。しかも全然こっち見てもくれないし。名前覚えてんのかってくらい呼んでくれないし。

だけど自分を見てくれて、自分のために時間を作ってくれる美琴さんの隣なら話は別よ!

あのストイックで休みも遊びもしない、アイドルにひたすら直向きな美琴さんが「自分のために時間を使っている」このことの凄さ……!
もうにちかはひしひしと感じているはず!

劣等感も罪悪感も忘れてしまうほど、世界がキラキラと変わって見えるほど、にちかは嬉しかったんだよね。
美琴さんとプライベートな何でもない会話が出来ることが。
スケジュールを合わせるにもプロデューサー通してた頃とは大違い!

なんかにちかの嬉しい気持ちを書いてたらテンション上がってしまったw
にちかは笑ってて欲しいよ~~まだ高校生なんだよ??にちか~~

ともあれ、タクシーで呟く「ここって、こんなところだったんだ」は美琴の隣が辛いだけの場所じゃないって気付いてくれたシーンだったのかなって、にのまえは考えます。

美琴にとってにちかが新鮮でフレッシュな存在であるように、にちかにとって美琴も認めてもらいたい人に認めてもらえる、お互いが唯一無二の最高の存在であってほしいな!

『耀いてスパンコール・シャンデリア』は掛け算の話をしているという妄想

これはもう色んなところで言われる話だけど。

スパンコールもシャンデリアも、どちらも光を反射することでキラキラ輝くもの。光源では、無いのよね………

この「反射」って、これまでの所属アイドルとの対比?みたいに思ってたところがあって。
イルミネなり、放クラなりの「アイドルらしさ」との対比……
これまでのアイドルが見せてきた輝きがあってこそ、また違った輝きを見せてくれるのがシーズだから。

人工的な光源と自然の中で輝く星の名前を持つイルミネーションスターズ。

重ねた時間の分だけ深みと価値が増していくアンティーカ。

常に「この瞬間」最高潮を更新していく放課後クライマックスガールズ。

咲く花の命を「みんなで」愛でるアルストロメリア。

迷光がイレギュラーを生み出してドラマを作っていくストレイライト。

揺らぐ水面で人知れず青く光るノクチル。

では、シーズは?
わたし(she)がわたし(she)になるための1000カラットの物語を、黙って聴いてと口に人差指をあてている。

黙って聴いていて。ということは……見てろ(see)ってこと???

彼女達が彼女達になるところを、黙って見守りましょう。今のところ、それがシーズ。

そしていつかそれぞれのsheが輝き出したら相手の輝きを反射してそれぞれがまた輝く、キラッキラなユニットになってくれることを期待してます。

ちなみにガチの1000カラットはテニスボールくらいの大きさらしいよ。
……だから何なのかはちょっと今は思い浮かばない。
多分ガチ換算の話じゃない、にちかもよくやる数字盛り現象のひとつと理解してます、はい。なんかすみません。

ちなみのちなみにシーズの「耀いて」の耀の字には
かがよ・う かがよふ 【耀・赫】
① きらきら光ってゆれ動く。 きらめきゆれる。 ② 少しずつ見えたり隠れたりする。 ちらつく。

という意味があるらしいよ。見え隠れする輝きを、お互いが反射してキラッキラにしていくんよ。
シーズはこれからなんよ!!!

最後に

やっと書けた『oo-ct. ――ノー・カラット』の記事!!
書くにあたって何回も見返したんだけど、毎度リフターでにちかが無茶するシーン泣いてしまう。なんでだろ。

う~ん……考えてみたけど、多分あの時にちかは精一杯で、覚悟してやったから多少体は痛みながらも結果大きな事故にならなくて「よかった」って思いが大きい感じだけど、
自分の不手際(自己判断で決行しようとしていたこと)で大怪我させていたかもしれない美琴の心は結構傷ついたんじゃないかな。

にちかの献身的な行為がいじらしくて、でもその行為が美琴を傷つけていて、でもぶっちゃけ美琴のせいでにちかは大きな怪我でないにしろ痛さはあったに違いなくて。

この切なくて悲しくて美しい想い合いに泣いてしまうのだろうと思った。
初見では「なにやってんのーーー?!シャニマス??!!」って思っただけなのに。

何回も見るうちに泣いてしまうようになったのは、互いの気持ちに寄り添うようになったからかなぁ。。。
あとシャニPは本当に寿命縮んだと思う。可哀相。


さて、これで心置きなくハロウィンイベント読めます!
『oo-ct. ――ノー・カラット』改めてめちゃめちゃ良いコミュだったな。何度見ても色褪せない、名作だと思います!

こんな長文を読んでくれて本当にありがとうございます!!
今後もまた、シャニのこと書いていきたいと思います。

シャニマス最高!

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