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大安桜米とたがね

シズカナオニワのある地域では、古代米も作っていて、大安桜米とか黒米とか赤米とかがある。大安町という場所だから、大安桜米。おめでたい名前。

こどもの頃、「たがね」というお餅をよく食べた。亡くなった父が好きだったからだけど、粒が残っているお餅で、私もたがねの方がずっとスキだった。でも、2008年、ウチの茶畑を管理するようになったころには、「たがね」というお餅はあまり作られなくなっていて、買う場所もなかったから、自分で作ってやろうと思って、何年か後になってから、大安桜米というのを知ったので、ミックスして蒸して、たがねにしてみた。

お餅つきはぺったんぺったん、というのは、むかしばなしの中の話で、ぺったんぺったんの前に「こづき」という杵を短く持って、もち米の粒をつぶしていく作業がある。たがねは、ほぼその作業だけでできてしまうぐらい、ツイテないお餅なのである。ちょうど、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」が流行している時期でフォーチュンクッキーのリズムでやると、こづきはうまくいく。ということで、「恋するオニワのフォーチュン餅つき」ツイテツイテつきまくろう、という名前にしていたけど、そもそもたがねはあんまりツイテない。けど、まったくツイテない、んじゃなくて、そこそこツイテいるわけなので、「ツイテないとおもってもけっこうツイテいる」っていう名前に変えてみた。

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