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「聴く」の先にある未来:エール株式会社サポーター説明会に参加して

聴き合う組織、聴き合う社会をつくる

そんなビジョンを掲げるエール株式会社(YeLL)が提供するサービスは、「社外の複業人材によるオンライン1on1」。

従来、「1on1」というのは、上司と部下で定期的に行う1対1の対話を意味します。部下が、最近の業務での成功や失敗、気になっていること、悩み、チャレンジしていること等を上司に話し、上司は部下育成の場として活用します。

社内の上司と部下の間で行われることが多い1on1ですが、社内1on1には無いメリットを提供できる、ということで社外人材がサポーター(話の聴き手)となり、そのような面談サービスを提供するのがYeLLです。

海外在住でも、キャリアコンサルタント資格を活かして、何か社会とつながれるような活動はないだろうか?ということを考える中で、たまたま複数のお知り合いからYeLLについてご紹介されました。

なんとなく勝手にご縁を感じて、私にもサポーター(聴き手)活動ができるものだろうか?ということで、サポーター説明会に参加してきました。

改めてどのようなところが魅力に映ったのか、自分はなぜこれをしたいのか、について、考えてみたいと思います。

「聴く」価値を信じ、100%の「聴く」を届ける

サポーターの大切にしている考え方(行動指針)に、「『聴く』価値を信じる」と「100%の『聴く』を届ける」というものがあります。

「働きがい」「生きがい」「幸福感」などが企業で大切にされ始めています。ですが、従業員全員が感じているのでしょうか。

誰かが聞いてくれるだけで、人が前を向けたり元気になれたり、安心して過ごすことができます。でも、そんな体験を普段からしているでしょうか。

YeLLでは、サポーターがプレイヤーに「聴く」を届けていきます。「聴く」ことの価値や可能性を感じてもらえたら良いですね。

説明会ではこんなメッセージが語られました。感じたのは、ひたすら「同感!」ということ。

「聴く」だけで、何の助けになれるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。私も昔はそう思っていました。でも、キャリアコンサルタント資格を取得するためにスクールに通って勉強した際、まず一番に習う大切なスキルが「傾聴」なんです。聴く中で、適切なタイミングで適切な質問を投げかけていくことで、さらに話し手は自分の考えを深めることができる。人からもらうアドバイスよりも、自分で導き出した答えの方が、人は納得感を持って実行することができるんです。

「聴く」価値を信じて、100%の「聴く」を届ける。

そんなコンセプトに深く共感して、自分にちゃんと務まるのか不安は大きいですが、チャレンジしてみたい、と思えました。

世の中には、オンラインコーチングといったサービスを提供する会社は色々と存在し、「誰かに聴いてもらいたい、相談したい」という個人が受けられるサービスは沢山あります。

そのような中、YeLLの特徴は、顧客と法人契約をしていること。つまり、個々人が申し込んでくるのではなく、企業の人事部や、とある部署のリーダー等が、「この職場の社員にYeLLの1on1を受けてほしい」と考えて契約します。つまり、話しに来る本人は、時に「自分は別に『聴いてほしい』ことなんて特に無いんだけれど。」という状態でいらっしゃるそうです。そのようにもとは1on1という場に興味がない人を相手に実施する、ということは場づくりのハードルが高いとも言えますが、逆に言うと、「聴く」とか「話す」ことに価値を感じていなかった人にその良さを少しでも感じてもらえたら、それってとても嬉しい事だな、と思います。

「聴く」価値を感じて持ち帰ってもらって、願わくは、その人が今度は組織の中で「聴く」立場となって職場づくりに関わっていく、そして、そんな聴く連鎖が拡がって「聴き合う社会」を作り上げていく。それがYeLLの目指す姿だと言います。

と、ここまでとても志の高い事を沢山書いてきましたが、私の現実は、日常生活の中で家族の話すらきちんと聞けていないことも、ままある状態です。そんな反省も踏まえて、「聴く」ということに向き合ってみたいと思ったのでした。

同じ世界を一緒に見るように「聴く」 

サポーターの大切にしている考え方(行動指針)3つのうち、残る一つが「同じ世界を一緒に見るように『聴く』」というもの。

サポーターとして活動するようになると、今まで接点が無かったような業界の方々とお話しする機会に恵まれます。そんな働き方があるんだ、そんな考え方もあるんだ、と自分ひとりでは思いもよらなかったような世界を一緒に垣間見て、視野を広げていくことができると思います。

一人の人が生きられる人生は一つ。でも他の人の話を聞いて、同じ世界を一緒に見るように聴く中で、ほんの少しだけれど、複数の人生を感じることができるのではないか。そんなことを思ったりします。

聴くために、自分が「何者として、どこへ向かうのか?」が大切

サポーターとして人の話を聴くためには、サポーター自身が自分について「何者として、どこへ向かうのか?」を持っていることが大切だと言います。

何者として、どこへ向かうのか?
Will:”どう生きるのか”という在り方
Can:”何ができるのか”という特性
Role:”どう活かすのか”という役割

以前、プロコーチとして活動する方とお話しした際、コーチングというサービスを提供するにあたって様々なスキル(傾聴力、質問力、思考法等)も必要だが、ベースとして「自己基盤」がもっとも大切だとおっしゃっていたのを思い出しました。

自己基盤
クライアントのゴール達成をサポートするには、コーチ自身がゴール達成についての経験と深い見識を持っていることが必要です。コーチは常にクライアントのロールモデル(模範)であることを目指します。その前提として、自分自身をよく理解し、自分自身に対して肯定的な思いを持ち、それを相手に開示できることが大切です。「自己基盤」とは、それらを総合して指す言葉です。自分自身に対して肯定的な思いは、クライアントの可能性を信じるコーチングマインドを発揮するための大前提となります。
               ~銀座コーチングスクールHPより抜粋~

YeLLが提供するサービスは「聴く」であり、「コーチング」とは異なるものですし、YeLLが言うところの「何者として、どこへ向かうのか?」という話が、コーチングスクールが唱える「自己基盤」に通じるものがあるのかは正確にはわかりません。(すみません。)ですが、私としては、自己理解や自己肯定が大切だということを感じました。

正直、自己理解や自己肯定に自信があるわけでは決してありませんが、それらとも深く関わりを持っている分野としての「聴く」という活動に惹かれ、興味を持ちました。

サポーターとして「聴く」にあたって、なぜ自分が「何者として、どこへ向かうのか?」が大切なのか。今となって振り返ると、わかったようでよくわかっていないような気もする、という状態でして、説明会の時に質問しなかったことが悔やまれます。。。

いざサポーターデビューする際には、複数講座を通じて教育を受けられるとのことなので、そちらに期待です。

世界中にいる1000名の多様なサポーター

最後に、サポーターとして活動する方は地域を問わず世界中に1000名近くいらっしゃるそうです。サポーターとして活動するかたわら、コミュニティを形成して、講座やイベントを企画してともに学び楽しんでいます。

「聴く」という活動に興味を持ったという点のみを共通項とする、多様な仲間たち。そのような方たちとお知り合いになれるのも、大変魅力的だと感じました。

このようにご縁あって知ることができたYeLL。サポーターとしての活動について、前向きに考えて、実現できるかチャレンジしてみたいと思っています。

エール株式会社(YeLL)のホームページは以下となります。ご興味のある方はぜひご覧ください。


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