気づかなかったことに気づく。

今日は約3ヶ月ぶりの診察でした。

医大の入り口に入ると「あ、医大に来た」という病院のにおいがしました。再診受付機に診察券を通し受付を済ませ、エスカレーターで眼科の受付に到着すると、相変わらず「どこに座ろうかな?」と思うほどたくさんの患者さんが座ってらっしゃいました。

ふと思ったこと・・・。「みんな医大に来るぐらいだから、きっと何かしんどい症状があったり進行性の病気だったりするのかなぁ・・・。」待合室のテレビを見ている人でも、「この人も、普通にテレビを見ているけど、もしかしたら片方の目が見えないのかもしれないなぁ」とか。

そんなことをぼんやり考えながら待っていると、視力検査に呼ばれました。やけに見えにくいなぁ・・・と思いましたが、淡々と他の検査も進めていきました。

検査が終わり、主治医の診察室の前で待っていました。しばらくして中から先生に呼ばれ診察室の中へ。

「視力が下がったかなぁ・・っていう感じ、あります?」と聞かれたので、「なんか見えにくいなぁっていう感じはあります。見えにくいのを一生懸命見るせいか、もう夕方には目がものすごく疲れて・・あ、そうそう、以前いただいた、疲れ目のお薬をいただきたいんですよ」と、あっけらかんと答えると、「そうだよねぇ・・・疲れるよねぇ」と、少し沈んだ表情で言われ、今日の検査の結果を言われました。

ショックでした。難病の医療費受給者証の申請を前回は保留にしていました。まだ「重症度分類」で該当していなかったので。でも、今日の検査でついにその重症度分類が「該当」になってしまいました。

前向きに・・と思いながら過ごしてきましたが、ちょっとどんよりでした。前回の診断書を先生が修正してくださったので、医大を出てすぐにそのまま保健所へそれを提出して申請することにしました。

さきほど言ったように、眼科の受付で待ってらっしゃる方々は、見た目にはほとんど目の病気があるようには見えません。でも周りからはわからないだけで、きっと何かを抱えてらっしゃるんだと思います。盲導犬を連れていなくても、白杖を持っていなくても、何らかの病気を抱えてらっしゃるんだろうと。

最近よく聞く「ヘルプマーク」。見た目にはわからなくても外から見えない病気を抱えている。そんな人もきっとたくさんいるんだと思います。

自分が病気になったことで、今まで考えたこともないことを考えるようになりました。目の病気に限らず、笑って過ごしている人でも、ご自身やご家族が本当はしんどい思いをしているかもしれない。

そんな「今まで気づかなかったこと」に気づけたことは、私にとって非常に価値のあることだと思います。

これからまだ、いろいろ症状も変化して進んでいくかもしれませんが、それも私にとって「何か価値があること」につながっていると考えて、やはり「前向きに」生活していこうと思います。

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