父の日に見た夢

父は私が小学生の時に病気で急死しました。

お父さん子だった私はどうしても受け入れられず、いつまでもいつまでも泣き続けていました。こんなに泣いているのになぜ涙は枯れないのか?と、不思議に思うほど泣いていたと思います。

数十年経過した今でも、ふと寂しくなって涙が出ることがあります。よく「夢にでも出てきてくれたらいいのに・・・」と思うことがありますが、先日の父の日に、めずらしく夢に出てきてくれました。

夢の中で私は、父の仕事が終わるのを待っていました。一緒に家に帰ろうと思っていたのです。でも父は、とても忙しくなかなか帰れそうにありませんでした。「遅くなるから先に帰りなさい」と言われましたが、「いや、待ってるから」と私は答えました。でも「まだまだかかるから、先に帰って家で待ってなさい」と。私は父に花束を渡し、父は私に「ごめんね」と言いながら何かプレゼントをくれました。

そこで私は目が覚めました。父が会いにきてくれた!・・・と思いましたが、夢の中で一緒に帰れなかったのは、やはり世界が違うからかなと思い少し悲しくなりました。一緒に帰れない世界なのかと。

でも、甘えん坊で、父が亡くなった時も泣いて泣いて・・受け入れられなくて途方に暮れていた私が、その後の数十年を生きています。

この度の難病の診断もなんとなく受け入れて、毎日を過ごしています。これから先に起こるであろう、いろいろな困難や試練も、きっと受け入れて生活していくんだろうな。

今日、そんなことを考えながら父のお墓参りに行ってきました。幸せな時間でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?