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動植物の話20 象使いの少女   (620文字)

先日、SNSで、象使いの少女の動画を見ました。
おそらくインド辺りで撮影したものかと思われますが、十歳くらいの少女が、大きな象の牙の前で手を合わせ、膝を折り、お辞儀をして、象に対峙すると、象はその鼻をつかい、少女が自分の背中に乗りやすいように助けていました。

象は自分の役割をしっかりと認識し、少女はその象の働きに心から感謝をしている。
そうしたお互いの心情がよく伝わってくる動画でした。

私が感心したのは、少女が象に乗る前に、きちんと手を合わせ膝を折ってお辞儀をしている姿でした。まるで、象は神様が化身した動物であるかのように、崇敬の念をもっているようでした。
象はその少女の行為を快く受け入れていて、少女が自分の背中に上手く乗れるように的確に誘導をする。

以前、母象を人間により殺された子象の成長記録のドキュメンタリー番組を見たことがあるが、象は一時期、貴重な象牙目当てで、ずいぶんと乱獲された時期があったようで、悲しい過去があります。

でも本来は、この動画のように、人間と象はお互いに思いやる良い関係を保つ生き物同士であると思います。

象の背中の少女は、象と一体化しており、象は少女を自分の司令塔として、その心を汲んでいて忠誠心を持っている。
そんな関係が映像を通して感じられ、わずかな時間の動画ではあったが、良いものを見たと感じました。

※今回掲載の象の写真とイラストは、「photo AC」「illust AC」からダウンロードさせていただいたものです。

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