9月26日 3回目の「ムーラン・ルージュ!」は、わたしにとって加賀楓さんの2回目の卒業コンサートだった
9月24日、仕事を早めに上がらせてもらい、大阪の梅田芸術劇場でミュージカル「ムーラン・ルージュ!」を恋人氏と観覧。極まってしまい、涙でハンカチがぐしゃぐしゃになる。
9月25日、夜、恋人氏の誕生日プレゼントにあげたイワタニの「炙りや」を初めて使ってみる。キッチンの換気扇の下で網焼きでやる焼肉、なかなか楽しい。
9月26日、本来仕事は休みだけれどやりたいことがあり、なんやかんやで稼働する。景表法の勉強もほそぼそと続けている。
2日経っても「ムーラン・ルージュ!」の熱が醒めない。去年から合わせて3回観覧したことになるが、すべてが新鮮、すべてがハイクオリティのエンターテインメントだった。
ストーリーのよさはもちろん、音響、衣装、ステージセット、キャスト、ダンス、楽曲、すべてがハイレベルで、夢のような時間を過ごさせてもらった。観るタイプの魔法、観るタイプのエステ、観るタイプのジュエリーだった。
本来わたしにとってムーラン・ルージュとは、ニニ役の加賀楓さんを見るために行くものであった。今となっては、加賀楓さんがこの世界を教えてくれたのだな、と思っている。
わたしは2016年〜2022年にモーニング娘。で活動していたときからの彼女のファンで、2022年12月の武道館での卒業コンサートも参加し、涙・涙で彼女を見送った。
当初、「本格的にダンスを学びたい」と言ってグループ卒業を表明したことから、「しばらく表舞台には出ないのだろうな」「鞘師里保ちゃん(モーニング娘。OGのひとり)みたいにダンスで留学するのかな」と思っていた。
なので、2023年2月、帝国劇場で公演するという「ムーラン・ルージュ!」の速報が出て、錚々たるキャストの中に彼女の名前があったときは、あまりの衝撃で生理が早まった(マジで)。オーディションは卒業を決めた後にあったという。
しばらく見られないと思っていた彼女を思いのほか、しかもすばらしい舞台で見れた喜びがあった。しかし、彼女にはやはり「本格的にダンスを学びたい」という夢が途絶えず残っていたようで、今年に入ってから、ムーラン・ルージュの今年の公演を最後に芸能活動を終了するという表明がなされた。
だから、去年と今年のムーラン・ルージュは、ファンにとっての幸せなアディショナルタイムだったのだと思う。
2022年の武道館の卒コンでは、情勢的に歓声を上げることが許されなかったので、精一杯の拍手とメンバーカラーである赤色のペンライトを振ることでしか彼女を見送れなかった。わたし個人としても、これはいまだに悔いが残っていることだった。
でも去年と今年のムーラン・ルージュでは、すべてが赤につつまれた舞台装置の中で、もちろん彼女一人だけへのものではないけど、彼女にたくさんの歓声を贈ることもできた。
なのでわたしにとって、おとといのムーラン・ルージュは2回目の卒コンであったのだわ。
わたしにとってモーニング娘。での加賀楓さんというのは、努力の人、ひたむきにダンスに打ち込む人、そしてダンスパフォーマンスも含めた美しさで魅了してくれる人であった。
近年、ハロプロ内でダンスの名手と呼ばれるタイプのメンバーは「すでに何かしらのダンスを習っている子がオーディションを受けて、デビューしたり研修生になったりする」という事例が多い。
そんな中、加賀楓さんはハロプロ研修生に入ってからダンスを始めた人であった。それが彼女にとってどういう感情を抱かせる事実だったのかはわからない。
でも、2023年7月に初めて「ムーラン・ルージュのニニ」の彼女を目にしたとき、約半年前の武道館で見たときと明らかに変わった彼女の踊り方に驚いた。魅力的であることに変わりはないけれど、モーニング娘。としての加賀楓と、ニニとしての加賀楓は明確に違っていた。
ダンスのオリジナリティとぶっとい軸が彼女にはあり、だから加賀楓のまま、ここまで変化することができるんだという事実に、静かに深く感動した。
モーニング娘。を卒業しても、彼女は努力の人、ひたむきにダンスに打ち込む人、そしてダンスパフォーマンスも含めた美しさで魅了してくれる人であり続けるのだなと思った。
もうすぐで大阪の公演も終わり、彼女は芸能活動を終える。彼女が今後ダンスを究めていく道中が、どうか安全で、健やかで、のびのびとしたものであってほしい。
そのあと表舞台に戻ろうと、戻るまいと、ぜひ好きに生きてほしい。
そしてわたしが彼女のパフォーマンスに救われたように、彼女になにか耐えがたい試練が訪れたときに、健やかに命を救ってくれる存在がありますようにと心から願う。
↓楓さン”好き”ィィィィ!!!!!(悶絶)
↓大人レゴ気になってます
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