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理学療法士国家試験直前予想問題:AED

第59回理学療法士国家試験の直前ですが、何をもう勉強してよいか迷っているかもしれません。そんな時、なにか他の人の視点から予想問題を提示されると気分転換に良いかもしれません(決して無駄ではありません)。今回は救急処置の中でAEDについて注目してみました。

以下のサイトで令和6年度の出題基準の改定(たくさんあります)を見た時に気になったので紹介します。

この中で、以下のようにAEDという項目がPT専門問題からPT/OT共通問題に追加されているようなので、ダメ元でAEDについて注目してみました。

AEDについては、これまで心肺蘇生という基準で出題されていましたが、46回以降10年以上出題されていません。以下の46回問題はかならず復習しておいてください。

【過去問】自動体外式除細動器(AED)を用いた一次救命処置について正しいのはどれか。 (第46回 午前 50)
1. 心肺停止を疑ったら、直ちに除細動を行う
2. 実施者は手袋を装着する必要がある
3. 成人と小児は同じ電極パットを使用する
4. AEDによる解析時は患者に触れない
5. 除細動後は速やかに電極パッドをはがす

【解説】
1. 心肺停止を疑ったら、直ちに除細動を行う:× AEDが到着するまでまず胸骨圧迫
2. 実施者は手袋を装着する必要がある:× 必ずしも必要でない
3. 成人と小児は同じ電極パットを使用する:×小児は小さいパッドを用いる
4. AEDによる解析時は患者に触れない:○触れていると感電します
5. 除細動後は速やかに電極パッドをはがす:×たとえ除細動が成功しても、再度心室細動になる場合があるのですぐには剥がさないでおきます。


以下、AEDについての問題を紹介します。休憩時間に気分転換としてやってみてください。

【問題1】AEDを持ちいた除細動に関して正しいのはどれか(医師国試101回C34を改訂)
1.理学療法士はAEDを使用してはいけない
2.呼吸がある場合はAEDを装着しない
3.汗で胸がぬれている場合は拭いてからAEDを装着する
4.AEDを装着する前に胸骨圧迫式心マッサージを10分間行う
5.AEDを装着した状態で胸骨圧迫式心マッサージを行ってはいけない

【解説1】
1.×だれでも使用しても良いです
2.×いつ心肺停止になるかもしれないので、電極パッドは装着しておいても良いです。ただし、呼吸が見られれば通電(電気ショック)の適応になることはありません。
3.○:ぬれている場合は、体内を通るべき電気がミ体表面の水を通ってしまい、AEDの効果が得られない場合があります。
4.×:AEDが到着すれば直ちにAEDを用います(AEDが最優先です)。
5.×:パッドを装着して状態でも心マッサージ(胸骨圧迫)は可能です。

【問題2】AEDについて誤っているのはどれか(自作)

1.胸部がぬれている場合は電極パッドを貼る前に拭き取る
2.通電時は患者から離れる
3.理学療法士は使用できない
4.心電図解析中は胸骨圧迫を中断する
5.心拍が再開したら電極パッドは直ちに剥がす

答え:3 AEDはだれでも使用できます。また「理学療法士ができない」という選択肢はまず間違いと思ってください。国試出題委員は理学療法士ができる事を受験生に知ってもらいたいのです




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