部長同士で推薦図書を出し合うという取り組みを始めた

このツイートが全てなんですが、こういう取り組みを始めました。今年のお盆からやってて、この年末年始で2回目になります。

通常推薦図書って「社長が部長・マネージャーに」あるいは「部長がメンバーに」、「新入社員に」出すものですが、部長同士で出し合う、というのは珍しいんじゃないかと思います。


今回、開発部長から私(マーケティング部長)には『ソフトウェア要求 第3版』というのが指定されました。

米国でJolt & Productivity Awardを受賞した要求開発のバイブル「ソフトウェア要求」の最新版。約10年ぶりとなる第3版での新規の内容は以下のとおりです。
・アジャイルプロジェクトにおける要求に関わる検案についての章を新規追加
・書籍全体を通した多くの章において、アジャイルプロジェクトで特定のプラクティスを適用する方法について記述
・特定のレポートやダッシュボードに含まれるデータ要求についての章を追加
・要求の再利用についての章を追加
・特定のタイプのプロジェクトにおける要求の章を設けた:ビジネスプロセス自動化、パッケージソリューション、リプレースにおける追加要求、アウトソーシング・プロジェクト、ビジネスアナリティクス、組み込みシステムやリアルタイムシステム
・要求開発ツールや要求管理ツールに関する検討を拡張
・テンプレート、チェックリスト、スプレッドシートツールやその他、補完情報の改訂および新規追加
本書は10年間の要求開発を取り巻く技術トレンドの変遷をカバーしていますが、そのトレンドの1つは「ビジネスアナリシス」に関わるものでしょう。本書ではさまざまな章でビジネスアナリシスについて言及するのみならず、「ビジネスアナリスト」について新たに第4章を設けています。この10年間に欧米から始まって「ビジネスアナリシス」に対する認知が高まり、「ビジネスアナリシス」のプラクティスが要求開発のプラクティスとして重要視されてきていることをうかがい知ることができます。
多様なソフトウェア開発プロジェクトの要求開発(要求分析/RFP)に携わるすべてのSE/ICT技術者に必携の書です。

確かに勧められない限り、手に取ることすら無いような書籍です。


部長同士で推薦図書を出し合うことは、結構メリットがあります。

・相互理解が深まる
・難解な書籍でも勧められる

特に「相互理解が深まる」というのは重要で、同じ企業体の一員で、中長期的に目指す方向が一致していても、短期的には利害が対立してしまう、ということは頻繁に起きるんですね。

そういう対立・衝突が発生したとき、推薦図書を通じてお互いの思想や思惑を深いところで共有していると、「営業部はこういう思惑を持っているんだな」「だから今こういうことをやる必要があるんだな」というのを汲み取り易くなります。

部長同士というのは立場として対等ですから、「えいや!」で従わせるということはできません。だから、思惑を共有して、ミスコミュニケーションを極力無くす、というのは非常に重要になってきます。


あとですね、各部に提示する推薦図書を考えるというのはそれなりに頭を使います。前提知識はどの程度持っているか?どのような知識を共有しておくと後々コミュニケーションが楽になるか?、というのを考えることは他部門への要望を形にすることに他なりません。各部長が遠慮せずに要望・発言することは成長の原動力になりますから、こういう機会があるのはよいことです。


ちなみに、弊社の場合、、、こういうのを出し合ってます。
弊社開発部長から私に提示された『ソフトウェア要求 第3版』
私から営業部長に提示した『次世代コミュニケーションプランニング』


以上です

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