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episode21 鏡像空間からの脱出
「ヌーソロジーが面白い」というマガジンでは、ヌーソロジーという思想体系を創り上げた半田広宣さんの「2013:人類が神を見る日」と「2013:シリウス革命」という2冊の本を読み解きながら、私たちの意識(魂)の出自や私たちがこの世界に存在している理由を紐解いています。
また、記事の中で出てくる「Ψ」の記号は「プサイ」と呼びます。
なお、この記事の中に出てくるオコツトとは、シリウス由来の冥王星の知性体であり、半田さんがチャネリングによってヌーソロジーの基礎となる知識を得た相手になります。
前回は、次元観察子ψ5の「自己は宇宙全体の全空間にわたって遍在している」ということについて書きました。
今回は次元観察子ψ6の構造と概念について書いていきます。
下の図の赤いベクトルがΨ6になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1677918048664-X8AZwgHq3Y.jpg?width=800)
このΨ6が何を表しているかというと、「鏡像空間」になります。
幼児が自分の身体の統一像を作ろうとした他者の眼差しの中の世界といって言い。つまり、Ψ6とは鏡に映された鏡像空間の全体性そのものなのだ。
私たちは、幼少期、他者の眼差しによって自分を認識できるようになるものです。
たとえば、他者の眼差しが自分に向けられていて、その眼差しと一緒に何度も名前を呼ばれているうちにその名前が自分だと認識するようになり、そこに自我が生まれてくるものです。
また幼少期は、母親や家族の指示を受けながら成長していくものであり、そういった他者性を受け入れながら自我を形成していくようになります。
このため、自分の視線は目の前にあるものの、意識のベクトルは後ろ側にあったりするものであり、それを表しているのがΨ6の赤い矢印です。
オコツトが次元観察子ψ6のことを「他者」と呼んだのもこのような理由からだと思って欲しい。
君は他者にとっての他者として自分を把握してしまっているのだ。
「本当のわたし(自己)」とは、本来、「前」に見えている世界そのものであるのにもかかわらず、「後ろ」を基盤とする鏡像空間が「前」の世界との間に空間的亀裂を想像し、肉体を中心として広がるその亀裂した空間側に「自我」という頑なな自我同一性を作り出している。
後頭部から後ろに向かっている線は「わたし」には点にすら見えないのだから、それが作り出す球空間は、視覚的な意味においては、完全な想像の世界といっていい。
この4つの引用のすべてはΨ6の赤い矢印の意味と捉えてもらっていいでしょう。
私たちは、幼少期より答えは自分の外側にあると思って生きています。
なぜかというと、私たちが生命の仕組みとして、外側の情報を取り入れることで自我を形成することから始まるからです。
しかし、ずっと外側の情報だけを取り入れて生きていると、正しい自我を形成することが出来なくなってしまいます。
その理由は、外側の情報は自分の後ろ側に広がっている想像の世界だからです。
私たちの視線は前についていて、目に見えている世界がリアルな世界といっていいでしょう。
しかし、実際に目に見えていることよりも、外側の情報という想像の世界の方が、私たちの意識に強い影響を与えているものなのです。
私たちの「苦しみ」が生まれる原因として内側の情報と外側の情報の不一致があったりします。
たとえば、自分は歌を歌うのが好きで、周りからも評価を得ていて手応えもあるし、自分の歌がどれくらい通用するかを挑戦したいと考えているとします。
しかし、歌に挑戦するなんて絶対に成功するはずがないといって、周囲は反対したりします。この周囲の反対は、Ψ6の自分の後ろ側に広がっている想像の世界です。
その一方で、自分が手応えとして感じていることや、成功するかどうかは分からないけど歌に挑戦したいという思いは、自分の目の前に広がって見えている世界です。
そこで目の前の青いベクトルを採用するか、自分の後ろ側にある赤いベクトルを採用するかは、もちろんその人が決めることですが、外の情報である赤い矢印のベクトルを採用すると「他者にとっての他者として自分を把握してしまう」ことになってしまいます。
つまり、外側の情報を採用して生きていると、他者の人生を自分が生きることになってしまいます。
そういったことが、次元観察子ψ6のベクトルの示す意味です。
外の情報が悪いというわけではありません。
外側の情報も自分が納得して取り入れることが出来れば、それは有効な情報になります。
しかし、自分が納得していないのにもかかわらず、外の情報に従って生きると、そこに葛藤が生まれ、自分の中に亀裂を生じさせてしまうことになります。
そういった意味でも、自分にとっての「前」をしっかりと見て、自分の思いを優先させて生きていかなければなりません。
この世界は主に「不安」がベースに成り立っています。
なぜかというと、今の世界がΨ6のベクトルで成り立っているからです。
しかし、最近は、このことに気づき始めている人が増えています。
そういった意味でも「不安ベース」ではない世の中に反転させていくことが、今の私たちのすべきことなのです。
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