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episode16 改めて次元観察子とは

「ヌーソロジーが面白い」というマガジンでは、ヌーソロジーという思想体系を創り上げた半田広宣さんの「2013:人類が神を見る日」と「2013:シリウス革命」という2冊の本を読み解きながら、私たちの意識(魂)の出自や私たちがこの世界に存在している理由を紐解いています。

なお、この記事の中に出てくるオコツトとは、シリウス由来の冥王星の知性体であり、半田さんがチャネリングによってヌーソロジーの基礎となる知識を得た相手になります。

また、記事の中で出てくる「Ψ」の記号は「プサイ」と呼びます。


今回は、次元観察子とは何か、ということを改めて書いていきたいと思います。

次元観察子とは、ヌーソロジーの根幹を示すものであり、この次元観察子が示す世界を理解できるようになると、人間の無意識下に眠っている意識の構造を顕在化できるようになるといっていいでしょう。

また、私たちの意識の構造は私たちが認識している空間認識に付随する形で造られているため、次元観察子は空間構造を示すものだったりします。

次元観察子はΨ1から14まであり、この14個の次元観察子は2つ一組で構成されていて、いわば7段階の空間認識の理解を得ることができるようになると、私たちの意識に変容が起こると半田さんは語っています。

少し長めになりますが、「2013:シリウス革命」の中に書かれている次元観察子について書かれている箇所を引用してみます。

なお、この引用に出てくる「彼ら」とは「オコツト」を指し、「タカヒマラ」とは、「宇宙を創造する基本原理・宇宙精神」を意味します。

普通、僕らは宇宙や意識が物質から発生したと考えているが、彼らの考え方は、それらすべての空間の構造に由来するものとして考えている。ファイルの中でオコツトが「意識とはカタチの反響です」と言っているのも、彼らのそういった世界観からくるものだ。そのため、彼らにとって、意識構造と空間構造という概念は全く同じ意味合いを持っている。事実、オコツトはタカヒマラのことを意識の次元階層と呼んだし、空間が持つ次元の階層性という言い方もした。そして、そもそも「次元」という概念自体が、純粋幾何学みたいなものであり、本来、幾何学というのは、意識が生起するための空間構造として成立しているというのだ。つまり、彼らシリウスの知性にとって、意識とはあるひとつの巨大な幾何学構造体なのである。そして、彼らは、この構造体を組み立てている空間部材に対して、「観察子」という概念を用いているのである。

「2013:シリウス革命」107p

私は、こういった空間構造が意識構造を作っているという考え方に興味を持持ち、以前、この「次元観察子」の導入でもある次元観察子ψ1とΨ2についての記事を書きました。

しかし、私が理解した次元観察子ψ1とΨ2を実際に文章として書いてみると、正直に言ってしまうと、あまりしっくりこなかったりしました。

もちろん、それを書いたときはそのときの最善を尽くしたものですが、後で読み返してみると「もう少しわかりやすく書けないか」と思ったりしたのです。

そこで、なぜ、自分が書いた記事に納得できなかったのかを考えてみたところ、ちょっとした気づきを得ることができたのです。

どういうことかというと、この「次元観察子」を説明するに、「観察者意識」と「今の私たちの意識」の2つに分けて書いた方が、説明しやすいのではないかと思ったのです。

先ほど、次元観察子は、2つで一組の7段階の理解が必要になるということを説明しました。

この2つ一組の奇数で示される次元観察子と偶数で示される次元観察子は似て非なるものであり、ベクトルの向きが真逆なものだったりします。

たとえば、次元観察子ψ1とΨ2を図で表すと、次のようになります。

次元観察子ψ1
次元観察子ψ2

上の青い球体が次元観察子ψ1であり、ベクトルの向きは内側から外側へ向かって行くものであり、下の赤い球体のベクトルの向きは外側から内側へと向かって行くものです。

こういった似て非なる二元的な空間の認識が、私たちの意識を作っていたりするものなのですが、次元観察子の7段階の構造に共通することとして、奇数で示されている次元観察子が私たちの意識の進化を生み出すものであり、偶数で示されている次元観察子は私たちの意識の進化を中和(薄める)させてしまうものだったりします。

したがって、Ψ1、3、5、7は意識進化を示す観察子であり、Ψ2、4、6、8は意識進化を中和させる観察子となります。

こういったことを踏まえた上で、奇数で示される次元観察子は「観察者の意識」として、偶数で示された観察子は「今の私たちの意識」として、文章化していった方が、わかりやすいのではないかと思ったのです。

この「観察者の意識」と「今の私たちの意識」ということをもう少し詳しく説明していくと、「観察者」とは「一つ高い次元」である「4次元の認識」を持っている存在のことであり、「今の私たちの意識」とはいわゆる「3次元時空」にいる「今の私たちの意識」ということになります。

当然、ここでいう「私たちの意識」とは、「私たちの意識の傾向」ということであり、すべての人に当てはまるわけではありませんが、おそらく、今の人の多くが持っている認識だと思います。

そして、次元観察子の奇数側と偶数側には意識の次元が異なるくらいの認識の差異があるということを、最初に明確にした上で解説していった方が、自分の理解のためにも、また、私が書いた記事を読んで貰う方の為にも伝わりやすいのではないかと思ったのです。

特に「4次元の認識」というのは「3次元時空」を「俯瞰で観察している意識」であるため、そこに「観察者の自我」が存在していません。なぜかというと、人が蟻の姿を観察するときに、人間の自我が必要ないように高い次元の視点で、高い場所から低い場所を眺めると、そこに観察者の自我が必要ないからです。

しかし「3次元時空の世界に生きる私たちは」は「3次元時空に存在する当事者」であるため、自分自身の姿を高い位置から俯瞰して見ることができなかったりするものです。

前回の記事にも書いている「直達正観」や「虚心坦懐」という言葉は、「ものごとをありのままに見る」という意味があり、この「ものごとをありのままに見る」ということは、ひとつ高い次元から「観察者の意識」で物事を見るということだったりします。

そういった意味でも、私たちが「観察者の意識」を理解できるようになって、一段階、高い視点で「3次元時空にいるを自分」を「ありのまま」に眺めてみることができるようになると、今の私たちの認識のあり方に変化を起こしていくことができるようになるでしょう。

現在の私たちの意識は「観察」することよりも「自我」を強化していく方向にあるのかもしれません。しかし、物事の本質的な部分を見つめていくには「自我」を排除し「ありのままに」この世界を観察し、そこに潜んでいる法則性を見抜いていく必要があるといっていいでしょう。

おそらく、そういった意味があることから「次元観察子」という言葉の中に「観察」という言葉が存在しているのかもしれません。

といったわけで、次回は、あらためて「観察者の意識」と「今の私たちの意識」という見方を加えて、次元観察子ψ1とΨ2についての記事を書いていき、その後も「Ψ3とΨ4」や「Ψ5とΨ6」の記事も書いていきたいと思います。

なお、ヌーソロジーでは奇数側の次元観察子を「ヌース」、偶数側の次元観察子を「ノス」と分けていていて、「ヌース」を「進化していく意識」といて、「ノス」を「意識進化を中和させる意識」と説明しています。

そういった意味では、私が表現した「観察者の意識」と「今の私たちの意識」は「ヌース」と「ノス」と同じ意味になりますが、私としての書きやすさという意味で、あえて、「観察者の意識」と「今の私たちの意識」といった表現を使って書いていきたいと思っています。

そして、現在の偶数側である「私たちの意識」を奇数側の「観察者の意識」へと変容していくことができると、私たちに意識に変化が起こってくるのではないかと思います。



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