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幸せとは迷いのない状態

自分の人生の軸となるようなこと、やっていて楽しいとか夢中になれる、そういったことと出会えるようになると、周りの意見がさほど気にならなくなるものだ。

なぜかというと、やっていて楽しい、夢中になれるということは、他者の評価に関係なく、それをするという行為そのものに幸せを感じられるからだ。

幸せとは、迷いのない状態といってもいいだろう。

何かに夢中になっているとき、そこに迷いがないし、そういった迷いのなさが幸せを実感させる。

しかし、迷うということは確信を得られていないということであり、周りの意見に左右されるということは、そこに迷いがあるということでもある。

だから「迷いがあるかないか」、それが幸せを判断するひとつの指標となる。

迷うことなくその対象と一つになれる、というようなことと出会えたらなら、心から幸せを感じて生きていけるようになるだろう。

そういった対象と出会うことができたとき、人生を楽しんで生きていけるようになる。

とはいえ、何をするにしても最初から迷いのない状態になるということはない。

やはり、色々と挑戦してみて、実際にやって感じてみてこそ夢中になれるかどうかが分かるもの。

僕は上京して一人暮らしを始めたころ、少しづつ貯めたお金を握りしめ、喜び勇んで楽器店にいってエレキギターを購入した。

当時の僕は、ミュージシャンになれるものだと思って、日々、夢想して生きていた。

しかし、実際にギターを弾いてみて、その思いは早々と打ち砕かれた。

ギターを買うまでは迷いは全くなかったけれど、実際にギターを手にして弾いてみたら、どういうわけか迷いが生まれはじめた。

あ、これは向いていない、そういった心の声がギターに触れれば触れるほど徐々に広がっていた。

もちろん、上手く弾けるように努力もしたけど、どうも心と身体がついてこいかなかったし、音楽の理論的なこともほとんど理解できなかった。

そういった状態が続き、しばらくすると、やっとの思いで買ったギターは部屋の飾りとなった。

そういった感じで、仕事も趣味もいろんなことに挑戦してみたけれど、迷いを感じることなく、心から夢中になれることに出会うことはなかった。

楽しいと感じることはあったけれど、それらをしている中で全く迷いがないという対象を見つけることはできなかった。

だから、仕事も趣味も周りを比較して自分が劣っていると思うと、不思議とやる気が起きなくなっていった。

自分では楽しめたりしているつもりでも、周りから否定的な意見を聞いたりすると、急につまらなく感じたりすることもあった。

周りの意見を聞いてやる気をなくすということは、心の底から楽しめていないという証拠といっていいだろう。

僕がなぜアキタロウと名乗っているかというと、本名に「アキ」がつくことのほかに、これまで飽きっぽい人生を送ってきたからだ。

飽きっぽい性格だから、アキタロウと名付けた。

しかし、そんな名前をつけたものの、不思議と書くということに飽きることはなかった。

その時々でテーマを見つけて、どういうわけかそれについて文章を書けたし、それが楽しいと感じるようになっていた。

書くということに何も抵抗を持つことがないから、何かを書いているときや、それを書き終えたときに幸せを感じられるようになった。

他の方の文章を読んでも、自分の書いた内容と比較をすることもないし、むしろ素晴らしい文章を読ませて貰って、素直に感心したり感動することができている。

おそらく、自分が心から楽しいと感じられるようなことは、他者と自分を比較しようとは思わないのかもしれない。

行為として楽しいと感じられていれば、それでOKなんだと思う。

そういった感じで、自分にとっての本当の望みに出会うことができると、心地よい自分を感じて生きていけるようになる。

しかも、そういった対象は誰にでもあるはずであり、そういった対象に出会えると、自分の人生を豊かにすることができるようになると思う。

人は、どんなことであれ、迷うことなく楽しめることを見つけることができると、幸せを感じて生きていけるようになるし、そうった行為が生活そのものを楽しくさせる。

何かに夢中になっているときはもちろんのこと、それをやり終えたあとも、その余韻を楽しむことができる。

そうやって、日々、達成感を感じ、その余韻を味わっていきていると、生活そのものが楽しくなっていく。

人の脳は、心地よいと感じることを繰り返し行いたいという習性があるし、我々の生活は、繰り返しで成り立っている。

だから、何度繰り返しても楽しめることをすることが、幸せになる秘訣となるだろう。

しかも、日々、幸せを感じて生きていると、幸せと感じられるようなことが、自然と引き寄せられるようになるもの。

日々笑って生きていると、どういうわけか道が整っていくものであり、総体的に生きやすくなっていく。

このため、迷いを感じることなく楽しめることを見つけることができれば、人生の迷いを失くすことができるようになるし、迷いがなくなっていけばいくほど、人は幸せになれる。

生きることの迷いを消していく方法として、迷いを感じないことするのが最短の方法となるだろう。

人は目的が明確になったとき、自分にくつろいで生きていけるようになる。

そういった明確さが、幸せな人生を生み出すことだろう。



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