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SATOSHI
2023年5月3日 16:30
この歳になって、またしても珠玉の小説に出会った。カズオ・イシグロの『日の名残り』(土屋政雄訳、ハヤカワepi文庫)だ。いかにも「いまさら」ではあるけれど……『日の名残り』(原題:The Remains of the Day)は、ノーベル賞作家のイシグロの代表作であり、ブッカー賞を受賞した名作である。もちろん原作自体が素晴らしいことは疑いない。しかし、翻訳で読んだ私にとって、『日の名残り