見出し画像

還暦おやじのスタディアブロードWith ウクレレ ⑧

女にモテたければダメ男になれ!


 ニノイアキノ空港に向かう機内で、脳科学者中野信子なかののぶこさんの本「あなたの脳のしつけ方」を読んでいる。この本にモテ力のつけ方という章があり、脳科学的見地から見たモテ術が紹介されていて大変興味深い。
 この本は、ダメ男は万国共通で女性とセックスできやすいので、不特定多数と次々と性的関係を結びたければ「ダメ男」になる事だ。と語りかけてくる。
 ダメ男の定義は(青春出版社「あなたの脳のしつけ方」定価1400円+税、引用)
①ナルシスト的性質。
自己中心的で人にひどい事をされるのは許せないけど、自分が人にするのはOKと思える人
②マキャベリスト的性質。
嘘つきであり目的のためには手段を選ばない人で自分を良く見せるためには嘘をいとわない人
③サイコパス的性質。
スリルを求めるタイプ、衝撃的にスリルを追い求める行動に出る事があり、他人の気持ちや幸せをあまり考えない人
 そして、モテるのに容姿は絶対条件でないという、うれしい内容となっている。何故、ダメ男が、モテるのかについて知りたい人、そして女にモテたい人には、私は「あなたの脳のしつけ方」を読むように勧めている。

青春出版社 脳科学者 中野信子 定価:本体+税

 私が関心を持ったのは別の部分だ。それは、お代官のようにセックが大好きで、どんどん浮気をする人間とそうでない私のような人間とは、脳科学的見地からどんな違いがあるのかについての証明部分だ。
 それは「愛せる脳」と「愛せない脳」の違いを動物実験で証明したという部分で、実験の被験者である「プレイリーハタネズミ」は生涯を一組のつがいで過ごすというものだ。

このような生き物は哺乳類としては珍しく本能的に一夫一婦制をとるそうだ。ここからは、私の頭でも整理しやすいように「プレイリーハタネズミ」を「鍵ネズミ」と読み替える事にするが、その様な哺乳類は3パーセントしかいないそうなのだ。
 一方、97%に属している「アメリカハタネズミ」のオスは特定のメスとつがいになることはせず、出会ったメスと次々と関係を結ぶそうなので、こちらは「お代官ネズミ」と置き換えてみる。
 この二種類のネズミの脳の違いについて、調べてみたところ。両者では、AVPという物質の量が大きく異なることが分かった。

愛するホルモン

その物質は、脳の脳下垂体で分泌されるホルモンで、本書では「愛するホルモン」と呼んでいる。
 そして、人間の場合この物質が少ない人の特徴は、結婚する割合が少なく、結婚しても離婚率が高いそうだ。

 ネズミの実験は更に興味深い方向へと進んで行く。
 浮気性である「お代官ネズミ」のオスのAVP受容体の量を、もし貞節な「鍵ネズミ」並みに増やしたらどうなるのか。 
 結果は、みごと一夫一婦制になったそうだ。 
 そうか、お代官はAVP受容体の量が少なくて、私は多いという違いがあるのだと大いに納得したが、私のAVPを減らすことも出来るのなら1年間ぐらいお代官の人生も生きてみたい気もする。

そして、お代官のAVP受容体の量を増やしたら彼はどんな一年間を過ごすのかを見てみたいものだ。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?