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還暦おやじのスタディアブロードWith ウクレレ ㉛

ヒヤリングが出来なくって恥ずかしくて悔しかった!

 
 私は自分で何かをしようとするときにはコーチングが必要だと考えている。そもそもコーチングの定義とは “自発的行動を促進するコミュニケーション” と認識している。

 私は住宅メーカーの営業マン時代に部下を持ったころからコーチングの本を読み漁った経験がある、その中でのお気に入りは元大リーガーの長谷川滋利はせがわしげとし氏の「チャンスに勝つピンチに負けない自分管理術」だ。

 この本はとても示唆に富んでいて私の疑問に答えてくれた。私がこの本から受け取ったメッセージはコーチの存在は重要だということ。

 そもそも1人だと “本当にこのやり方が自分にあっているのか” といった進め方の迷いが出てきたり“面倒だからやりたくない”といったモチベーションの低下がネックになる場合があるが、それをコーチに逐一相談に乗って貰いながら、正しい方向に導いてもらうことで迷いを無くすことが出来る。

 迷っている時間は無駄でありそんな暇があるならやらなければならないことを実行しろという事だと受け止めた。

 しかし、コーチングを依頼するにはコストが掛かるので、継続的に見てもらうには経済的負担が大きい。そこで、私は自分が自分自身のコーチになれば良いと考えた。

 そうすれば、コストもかからず半永久的に続けられセルフコーチング手法を学べばモチベーションも継続できるようになるし、部下にもその手法を教える事が出来ると考えていた。

 このセルフコーチングは英会話学習にだって使う事が出来、自分が望む成果を達成する事が出来ると考えた。

 そして英会話学習にトライしようとしたときに自分の考えをまとめたノートを作成した。

マニラでそれを読み返している。

セルフコーチングに必要なプロセス

①なりたい自分をイメージ

 東京オリンピックで日本に訪れた外国人にスタッフジャンバーを着て英語で道案内をしている。

②中間目標の設定

 2018年12月に開催されるオリンピック会議でボランティアをする。

③行動計画の立案

 スカイプ英会話の一日25分の日常英会話コースを週に5回受講する。

④行動の実践

 語学留学にトライする。

 その場合は日本人と交流せずに英語を話せるチャンスと考えて、積極的に1人で買い物したりファストフードに食事に行ったりする。

 可能ならば目的地を決めて現地の乗り物を利用する。

⑤評価と修正

 出来た事出来なかった事をチェックし、自分に対する評価や目標に対しての修正も自由に記入する。

 実際に2018年12月に5日間世界オリンピック会議でボランティアを経験した。参加者は全世界から来日するが、国を代表してオリンピック会議に主席する方々なので皆さん英語を話すことが出来た。

 応募の時に私の英会話レベルは挨拶程度と記載したがなんと役割は品川駅近くのプリンスホテルでの受付だった。

 毎日受付に配属されるボランティアは5名程だったがその内3名は英語を流暢りゅうちょうに話すことができ、英語以外にもスペイン語、韓国語、中国語等の他の外国語も話すことの出来るスーパーレデイ達だった。
それでもトラブルが発生した場合に備えて、JTBの職員が受付の裏の事務室で待機していてくれた。

ネームホルダーに出来れば得意な言語は日本語って書きたい

私たちボランティアは、支給されたユニフォームを着て、夫々がネームホルダーを胸にぶら下げていた。
そこには、対応できる言語がその国の言葉で書かれていた。
従って彼女達のホルダーには、3~4カ国語が記されていて私のホルダーにはEnglishとだけ書かれていた。
出来れば日本語と書きたいといったらJTBの方に思いっきりウケてしまった。

 私はアジア圏の方々の話す英語はなんとか聞き取れたし、英語ネイティブ以外の方の英語も半分ほどは聞き取れた。しかし、英語ネイティブの方の会話は全く聞き取れなかった。
 
彼らとしても、ホルダーに”English”って書いてあるので安心して、本気で喋ってくるし、時折ジョークも混ざってくる。英語に堪能な彼女らに聞いてみると、英語ネイティブの方々は初対面でもフランクに話すのが礼儀だと思っている人が多い。その為にジョークは欠かせないのだそうだ。私にとってはまたく迷惑な話だ。私は会話が成立しないのでエスコート専門だった。従って使った英語は

「It’s right over there.」それはすぐそこです。

「I could take you there.」ご案内しますよ。

「Would you follow me?」付いてきてくださいますか? 

「Would you like me to take your picture?」写真をお撮りしましょうか?

 殆どこのフレーズだけだった。折角のチャンスだったのにすごく残念で悔しかった。

 スーパーレディ達に比べて暇だったので、2日目には折り紙を持って行って鶴を折ってオリンピック会議に来られた方にプレゼントすることを始めた。
それが大いに気に入られて、一緒に折ってみたいという外国人たちが集まってきた。中には動画を撮影する方もいて大いに盛り上がった。
それはそれで面白かったけれどヒヤリングとスピーキングをもっと勉強しなければ、このままでは東京オリンピックの時に英語で道案内をするという役割を十分に果たせないという思いがふつふつと湧いてきた。このままではいけない。何とかしなければならない。

 正直言って悔しかったし残念だった。そんな悔しい思いをしたことで英会話はSkypeレッスンだけでは充分でないと考えるようなり、スタディアブロードを現実のものとして意識するようになったのだった。

美しい方は、より美しく。そうでない方は?

ボランティア最終日に、スーパーレディ達とJTBの女性の方の集合写真の撮影を頼まれた。
私は、ウケ狙いで「はい撮りますよ。美しい方は より美しく」といったらスーパーレディの一人が「そうでない方は」と乗ってくれたので、それでは皆さんよろしいでしょうか?ハイ!「そうでない方は」って言ったら皆さんが「それなりに~」
と言ってくれたので面白い集合写真が撮れた。
とっても有意義なボランティア経験だった。



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