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リサイクルペットボトル原料100%使用の、サスティナブルな和紙の開発

山梨県の和紙メーカー大直の古谷です。毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。
SIWAブランドではオリジナル素材、強度のある和紙ナオロンを使用してバッグや小物を製造販売しています。

その素材であるハードナオロンは2010年よりペットボトルの再生繊維を使用して紙を漉いています。
使用済みペットボトルを原料として、紙が漉けるための繊維にしているのは帝人フロンティア。ECOPET®︎という商品名で1995年から、製造販売されています。

ecopetの詳細はこちらをクリック

ECOPET®︎は回収されたペットボトルを粉砕、フレーク化、ペレット化させてショートカットファイバーにしたものです。
我々はその素材を使い紙を漉いています。

ペットボトルから紙が出来上がるまでの流れ
回収したペットボトルを洗浄し粉砕したもの
ペレット化したもの
紙が漉けるように繊維化したもの

ハードナオロンは100%ポリエステルを使って、紙を漉いており、2021年1月現在は、その内の60%ECOPET®︎を使用していましたが
2024年から100%ECOPET®︎で紙を漉けるようになりました。


地球の枯渇燃料はあと数年で本当に枯渇してしまうと言われており、
その1つである石油は大変貴重な資源です。
我々は強度のある紙を漉くためには石油原料から繊維を作り、その繊維で紙を作る技術を生み出してきました。
そうした原料自体を、にリサイクル原料や、植物由来の原料などをできるだけ使用していきたいと考えています。

紙のメーカーとして、もともとは植物から作られた紙の背景をもつ我々ならではの現代における紙のあり方を環境配慮の面からも見直して、今後の開発に生かしていきたい思っています。

新しい技術開発の他にも、これまで海外の紙漉きの産地を訪ね、
現地の方々と交流を深めて、その土地特有の植物原料や農業廃棄物の繊維を活用した紙づくりも行ってきました。これらの活動は今後の開発にも大いに活かせるものであると思います。詳しくはこちらをご覧ください。

紙は「使い捨て」から「長く使えるもの」へ。
ロングライフの和紙と和紙製品を生み出してきた我々の次の答えを、この先もずっと模索していきます。

SIWA製品でECOPET®︎を使用しているアイテムはproductページの各商品の製品情報にある「素材:ハードナオロン」と表記のあるアイテムです。



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