愛着のあるものを長く使うための「泥染」のSIWA製品染め直し企画について
山梨県の和紙メーカー大直の一瀬です。私は毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。 今回はずっとやりたかった企画SIWA製品の染め直しサービスについてお話しいたします。
SIWA製品独特の経年変化。使っていくと色が変わり味が出てきます。
色の濃いものはどんどん色が薄くなってきます。二年ほど使っているとその経年変化が目立ち、まだ使えるけど買い替えるという方が多いように思います。ただそれは色が白っぽくなってしまうから。というのが問題でまた染め直しをしたら心機一転また長く使えるのではないだろうか?
ずっとそう思っていました。靴墨を靴に塗って長く使うように、SIWAの製品にも色を重ねてもっと長く使えるように。
もともとSIWAの製品自体長く使える和紙製品ブランドを目指して開発してきましたので、より長くそしてより愛着の湧くものが生み出せるような企画をどんどん生み出していきたいです。
大切に長くものを使うことが、サスティナブルな社会を作る大切な1つだと思いますし、地球環境に対しての取り組みの1つとしても貢献できるのではないか?とも思います。
今後もっともっと、いろいろな種類の染め直し企画に挑戦していきたいと考えていますが、その第一弾として今回の淡路島の素晴らしい染めの技術である泥染を、d&departmentさんのご協力のもと開催することとなりました。
今までに見たことのないSIWAの色に染め上がりますし、ご自身が使ってきた使用感の上に色が乗るので、世界で1つだけの仕上がりに。
ぜひお試しください!
お使いの製品の色の薄いものの方がより泥染の色に変化する雰囲気を楽しんでいただけます。上の名刺ケースはもとはグレー/下のトートバッグはもともとはブラウンです。
「SIWA|紙和」製品の泥染め染め直し受付期間:2021年3月8日(月)~4月13(火)
受付場所:D47 渋谷ヒカリエ8F
奄美大島で約1300年以上前から伝わる織物「大島紬」。
その「大島紬」の特徴でもある漆黒の色は、奄美の伝統染色技法「泥染め」によって染められています。染料となるのは、山から採取した「車輪梅(しゃりんばい)」を煮出し発酵させたものと、長年島に残る泥田の“泥”。それを交互に100回近く染め重ねていく、まさにその土地だけでしか出来ない染色技術です。
そんな「泥染め」の工程を担う「金井工芸」にて、今回特別に「SIWA|紙和」製品の染め直しを行なっていただきます。愛着をもって使い込んだ「SIWA|紙和」の製品を染め直してみませんか。くすみのあるブラウン色と、泥による独特な質感は革のような雰囲気もあり、使い込むことで、新たな経年変化が楽しめます。
<染め直し価格>
・トートバッグ Mなど
【目安サイズ(トートバッグ M)】
高さ:30cm,幅:30cm,奥行:18cm 等のサイズ感
染め直し価格:5,500円(税込)
・トートバッグ S、PC/タブレットケースなど
【目安サイズ(タブレットケース)】
高さ:23cm,幅:33cm,奥行:1.5cm 等のサイズ感
染め直し価格:4,400円(税込)
・名刺ケース、ブックカバーなど
【目安サイズ(ブックカバー)】
高さ:16cm,幅:30.5cm 等のサイズ感)
染め直し価格:1,540円(税込)
●注意事項
・染め直しの企画は、すでに「SIWA|紙和」の製品をご利用の方への企画となります。
・染め直し希望の製品は店頭までお持ち込みください。
・製品の状況によっては、染め直した後に破損が起こる可能性もございます。あらかじめご了承ください。
泥染めについて
「泥染め」は、奄美大島特有の染色方法で、島内に自生する「テーチ木 (車輪梅)」という低木常緑樹を煮出して作った染料で染めた後に、泥田に浸す作業を繰り返すことを言います。「テーチ木」に含まれるタンニン色素と奄美大島の泥に含まれる鉄分の化学反応を利用した染色方法で、「泥染め」はまさに奄美大島の自然が作る色と言えます。 生地や素材によって染まり方も変わりますが、くすんだブラウンに染まります。(画像は衣服を染めた状態の様子です。仕上がりは色味が若干異なる場合がございます。)
「金井工芸」について
「金井工芸」は、本場奄美大島紬の代表的な染色方法である「泥染め」をはじめ、豊かな自然から作る天然染色を行なう。 工房ではテーチ木を採取し、染料を作ることから始まり、大島紬の絣に使われる糸の染めから、「HiHiHi」や「MULTIVERSE」などのファッションブランドのコラボなど様々な分野からのニーズに応え、さらにサンゴや山羊の骨を染めた泥染プロダクトを製作するなど、伝統技術を伝承しつつ新しい表現にチャレンジしている。
金井工芸:www.kanaikougei.com
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