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SIWA製品開発秘話

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製品開発の現場でのリアルなストーリーを記事にしています。
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記事一覧

ノスタルジックなティッシュボックスケースSIWA × AWATSUJI 開発秘話

山梨県の和紙メーカー大直の佐々木です。私たちは毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。 今回はAWATSUJIシリーズの開発秘話をお話しいたします。 SIWA×AWATSUJIは2021年4月に発表したシリーズです。テキスタイルデザイナーの粟辻博さんの柄をSIWAの製品にプリントしました。和紙の風合いと、気持ちが明るくなる美しいデザインが融合しています。粟辻さんは1950年代、日本が戦争から立ち直ろうとした時代に、美しい色彩でモダンな絵柄とパターンを表

「SIWA×KATAZOME開発秘話」新しい和紙ナオロンと伝統技術、型染との出会い

山梨県の和紙メーカー大直の古屋です。私たちは毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。 今回はSIWA×KATAZOMEシリーズの開発秘話をお話ししたいと思います。 SIWA×KATAZOMEシリーズの開発は、「新たな柄物の商品を作ろう」といったことがきっかけでした。 現在、SIWAでは、SIWA×URUSHIシリーズやSAMIRO YUNOKIシリーズを展開しています。今回のSIWA×KATAZOMEは上記のどちらとも違う「日本伝統の技術と柄をSIWA

URUSHIシリーズのコラボ柄説明

山梨県の和紙メーカー大直の一瀬です。私は毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。 今回は漆を使ったシリーズSIWA×URUSHIのデザイナーと取り組みした柄のデザインについて1つづつ説明します。 それぞれに物語があり、とても愛着のある柄です。ぜひお気に入りを見つけてください^^製品開発秘話についてはこちらをお読みください。 ハッリコスキネンデザインのowl パスケース/ブックカバー ハッリコスキネンデザインのKani パスケース/ブックカバー KL

和紙×漆のコラボレーション新しい伝統技術の形-開発秘話-

山梨県の和紙メーカー大直の一瀬です。私は毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。 今回は漆を使ったシリーズの開発秘話についてお話いたします。 2015年に開発したSIWA×URUSHIのシリーズをようやくSIWAオンラインショップで販売することになりましたので、開発秘話を改めて書くことにしました。開発に至った経緯や実際の開発中の話などをまとめました。 1:URUSHIを開発した理由 2008年からブランド開始をしたSIWAは、深澤直人さんをデザイナー

スクエアMのサイズが変更になりました

山梨県の和紙メーカー大直の一瀬です。私は毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。 今回はSIWAの定番バッグのスクエアMがサイズのサイズ変更をしたので、そのお知らせです。 2008年にブランドを開始してからずっと作り続けているスクエアMは何度も何度もマイナーチェンジを繰り返してきました。 今回は増えてきたSIWAの他のアイテムとの組み合わせで使用する際の使い勝手を考えてサイズ変更をきめました。 今回は変更に至った経緯を変更内容の説明とともにお話したいと

リサイクルペットボトル原料使用100%使用へ_サスティナブルな和紙の開発

山梨県の和紙メーカー大直の一瀬です。私は毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。 SIWAブランドではオリジナル素材、強度のある和紙ナオロンを使用してバッグや小物を製造販売しています。 その素材であるハードナオロンは2010年よりペットボトルの再生繊維を使用して紙を漉いています。 使用済みペットボトルを原料として、紙が漉けるための繊維にしているのは帝人フロンティア。ECOPET®︎という商品名で1995年から、製造販売されています。 ECOPET®

マスクスプレーの開発秘話

山梨県の和紙メーカー大直の一瀬です。私は毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。 今回は10月から販売開始したオリジナルマスクスプレーの開発秘話をお話ししたいと思います。 今回、マスクスプレーを作ったきっかけは、SIWAマスクを開発している中で、マスクスプレーの必要性も感じたからです。SIWAマスクを初めて生産し販売させていただくために、マスクの装着感や使用感をこれでもか!というほど試しました。検証していた中でマスク自体の装着感もアップさせつつ、さらに

柚木沙弥郎さんとSIWAについて

山梨県の和紙メーカー大直の古谷です。私は毎日使える和紙ブランドをテーマにしたブランド「SIWA | 紙和」を2008年から運営しています。 今回は染色家、柚木沙弥郎さんが私たちのSIWAに柄をご提供いただけるに至った経緯や開発秘話、作品発表などの機軸をお話させていただきます。 柚木先生との出会い 「SIWAの無地シリーズと限定の柄物」 SIWAの製品は2008年からスタートして深澤直人さんのデザインにより、商品を生産、発表してまいりました。深澤さんが指定された色で染めた無地

SIWAマスク エイジング編

皆さんこんにちは。日常使える和紙ブランド〝SIWA | 紙和〟営業のヤーネスです。SIWAマスク、そろそろ発売から1ヶ月半が経過しようとしています。発売してすぐご購入いただいたお客様は何度も洗ってご使用いただいているかと思いますので、そろそろSIWA独特の風合いが出てきたのではないでしょうか? 毎日のマスク生活。SIWAのマスクはちょっと気分を変えたいときにも、お勧めのアイテムです。エイジングしたSIWAマスクは触り心地もふんわり。和紙の風合いそのままをマスクで感じることが

SIWAマスク サイズ比較編

皆さんこんにちは。日常使える和紙ブランド〝SIWA | 紙和〟営業のヤーネスです。マスクで生活する日常にもやっと慣れてきましたね。それにしても夏は暑いし、マスクの中って蒸れたり、メイクはよれたり。。皆様独自の工夫をされていることかと思います。最近はマスクにつけるアロマ効果のあるステッカーなんかもあるみたいですね。近いうちに試してみたいものです。 SIWAのマスクも発売して約2週間ほど経ちました。世の中にはいわゆる和紙マスクというのがたくさんありますね。ニット、パイルになって

SIWAマスク 切ってサイズ調整してみた編

皆さんこんにちは。日常使える和紙ブランド〝SIWA | 紙和〟営業のヤーネスです。そろそろ全国で梅雨も明けましたね。これから本格的に暑くなってマスクも皆様工夫しつつ装着される時期になるかと思います。暑い中、の装着は少しでもマスクに対してのストレスを軽減したいものですね・・ さて今回は、先週の「和紙のマスク使用してみてどんな感じ?SIWAマスク サイズ比較編」に引き続きSIWAマスクの話です。 ご自身のSIWAマスク、サイズはいかがでしょうか? 例えばサイズはぴったりだけど

破れない和紙「ナオロン」はなぜマスクの素材に最適なのでしょう。

山梨県の和紙メーカー大直の一瀬です。私は毎日使える和紙ブランドをテーマにしたブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。今回は私たちの製品が使用している素材であり、またブランドの大きなテーマでもある自社開発の和紙、「ナオロン」についてお話しいたいと思います。 『現代に求められる和紙として』 わたしたち株式会社大直は、1000年の歴史ある和紙の産地、山梨県市川三郷町に社を構える和紙メーカーで、障子紙の産地として製造、企画販売を行なっています。日本人のライフスタイルの変化

ハードとソフト、2つの「ナオロン」の違いとは?

SIWAのアイテムはすべて「ナオロン」で作られています。このナオロンは和紙の風合いを生かした強度のある素材。水にも強く濡れても破れることはありません。 ところでこの「ナオロン」、各製品のスペック表を見ていただくと製品によって2つの素材、「ソフトナオロン」と「ハードナオロン」、2種類のナオロンが存在することにお気づきになるでしょう。 それではこの2つのナオロン、それぞれどんな違いがあるのかをご説明しましょう。 まず「ソフトナオロン」。原料は木材パルプとポリオレフィン繊維。

SIWA製品のお手入れ方法

SIWAの生地、ナオロンは洗うことが可能です。汚れが気になるとき、ぜひお試しください。 ※注意 生地が破れていたり、傷みがひどい場合は、洗うことでさらに生地を傷める場合がありますのでご注意ください。なお、お手入れはご自身の責任において行ってください。 1.ぬるま湯、または水に適量の洗濯洗剤、または中性洗剤を溶かす。 2.生地に液が染み込むまでしっかりと浸ける。 3.擦らないように、もみ洗いをする。擦ると毛羽立ちの原因になります。 4.洗剤が残らないように1〜2回、す