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日記 20230817

シトネです。
シトネですがシトネじゃない。

自分にしか伝わらない言葉を人に伝えようとする手間、労力。そういうものを惜しんでいるうちに人はどんどん無口になる。年単位で。数十年単位で。
伝えたい欲求はそれほど無いものの、伝える手段自体にはそれなりに興味があるのが私だ。

実のところ、ただただ何か楽しいだけのことをしたいなと思って始めたのがシトネという名義なので、それ以前のこういう文章を書く行為をシトネを名乗りながらすることは自分の中でいまだに違和感がある。

人が亡くなることのある意味での意義は、自分もいつか終わりを迎えるという事実を鮮明に自覚することだと思う。
やらなかったことを山ほど残して、食べたかった御馳走を山ほど残して、冷たくなり、煙になる。

薄々と仕組みが分かってきた日々の中で、惰性や諦観を毛布のように身にまとって楽になろうとしても、きっとその瞬間には何の役にも立たず、刹那に壮絶な後悔を感じながら暗転するだろうと思っている。意識があればの話。

何も分からなくなってしまうのが、その瞬間には幸せかもしれない。
それでも、かろうじて何かが分かる今を手放したくないとも思う。
やりたいことはもうそれほど多くないが、やっていないことは確かに多い。トロフィーをコンプしたいとは思わないけど、目の前のミニマップを明るみに晒していくのは好きだ。

そういう朝の解像度が少しだけ上がる。

20230817


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