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打てば響く生徒

「打てば響く」とは、反応があったり、効果がある様を表すそうです。
「刺激を与えればその分だけ成果を上げる様子」だとも。

塾で見てきた生徒たちの中にも、そういう生徒は何人か居ました。
「何かちょっとでも気になることがあったら何でも聞いてね」と言えば臆することなく疑問をぶつけてくれる。
解説や、問題を解くためのヒントを出せば、「あぁ!そういうことか!」と言って、知識や考え方をすぐ自分のものにしてしまう。

分かりやすく「打てば響いて」いる例です。

一方で、分かりにくい例もあります。
こちらがヒントや解説をすると、途端に自分の頭の中で深く深く考え出すタイプ。

前者が鉄琴のように鋭く高い音だとすると、後者はお寺の鐘か、もしくは長い洞窟に飲み込まれた音のような、とにかく深くて低い音です。

音色は、生徒の持っている資質にもよります。
また、同じ人であっても、打ち方によって変わります。

こちらが打ち損じることも多かったことでしょう。
打ち損じたのか、深くて低い音が鳴る場所を叩いたのかは、耳を澄ませないと分かりません。

よく相手を観察して、相手に響くような形で、物事を伝えたいものです。


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