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考えたこと。(エッセイ)

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2018年4月の記事一覧

『プリティーリズム』『プリキュア』『アイカツ』という3つの女児向けアニメと「人間」について書いてみて。 - そこから何を書くことができたのか。

 この数ヶ月で自分が何を書いてきたのかを振り返る小話。『プリティーリズム・プリパラ』『プリキュア』『アイカツフレンズ』を題材に、一応一連の記事のつもりで3つの記事を書いた。そこで書いたことと、なぜそれを書いたのかについて、振り返ってみたい。おさらい&整理の記事として。

 (本当は、「社会学において何が書けるのか (陳腐化に抗うこと)」「アニメを題材に何を書くのか (どのような距離感でそれを語るの

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社会学における自己言及の不可避性

 忙しい。ので、単純なことをシンプルにメモする。主に社会学を想定した記述だが、それ以外の学問にもそれなりには通用する話だと思う。

 

 あるXというレンズを通して対象の状態aからbへの変化が見いだせた / 見いだせなかったという場合、あるいはこれまで観察されてこなかった状態cを観察したりする場合、そこで明らかにされているものは一体何なのか。社会学の場合、あるXという概念を通じて特定の集団の状態

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すれ違っていたからこそ出会えた - 『アイカツフレンズ』1話にみる「役割」と「当惑」 (考察)

 すごく忙しいのだけど、『アイカツフレンズ』の1話が屈指の完成度を誇っていたので、どうしても何か書きたくなった。本当はもう1カット1カット全て考察したいくらいに好きなのだけど、残念ながらその時間はない。そこで、ここではかなり的を絞って、わずか1分にも満たないシーンについて (具体的には動画の3:50辺りからについて) 考察してみることにしたい。

 なお、『アイカツフレンズ』1話は現在見逃し配信が

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