ケアが拷問に転化する ― ケアの論理と教育の論理について ―

　この記事では、しばしば教育の場面において、「子どもの現状を肯定しよう」と考えることが、「拷問」へとつながっていくということを指摘する。そして、その理由について考えてみることにする。

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　たとえ話から始めることにしよう。足し算と引き算しかできない子どもと、微分・積分ができる子どもがいたとする。この二人は同い歳で同じ授業を受けているので、教師はこの二人になんとかして成績をつけなければな