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2016年5月の記事一覧
私を私が見つめている、に足りないもの ―谷山浩子「神様」について (執筆中)
わたしを見てるそのわたしを 誰かが黙ってみつめてる
ほんとの名前知らないけど たとえばそれは神様
谷山さんの曲には時折離人症めいた感覚が登場する。たとえばわたしの体がわたしを離れていってしまうかのような不安を歌った「空に吊るされた操り人形」。わたしを見ているわたしが、いつの間にか月になってわたしを動かしている「わたしじゃない月のわたし」。そして、代表曲の一つである「神様」もまた、こうした