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かずきの大剣 第2話:東の国の聖女リア

2話「東の国の聖女リア」

???「大丈夫ですか??お名前言えます?」
透き通るような美声で俺は目を覚ました。

かずき「…あ、はい…かずきです。」
恐る恐る目を開ける
そこにはシスターの服装を着たとても綺麗なエルフの姿があった。
???「良かった〜!起きられましたか!私はリアと申します!近くの草原で倒れてる人が居ると連絡を受けてあなたをこの教会に運んで来たんです〜!」

彼女はリアと言うらしい。
見かけ通り元気っ子だ。
エルフ特有の長い耳、それに白い肌に緑の目ツヤのある髪。何を見ても美人その物だった。とてもいい匂いもする。

かずき「そうなんですか…すみませんありがとうございます。見ず知らずで死にかけだったのにも関わらず運んで頂いて。」

女騎士アスピアの際にも疑問に思ったが、俺はこの世界の言葉が何故か分かるらしい。転生した際の唯一のボーナスだったのか、どちらにせよ言葉が伝わる事はとてもありがたいことだ。

リア「いえいえ!困った時はお互い様って言うでしょ〜?でも本当に大丈夫??ケロッとしてる様だけど、5日も寝てたんだからね?」

驚いた。5日も寝て居るとは思わなかった。
通りで服も綺麗なものに入れ替えられているし身体の擦り傷も薄くなっている訳だ。
そこまであの女騎士のダメージは凄かったのかと考えていると、リアが口を開いた。

リア「折角目を覚ましたんだし、シャワーとかご飯にする??お代はいいよ!遠慮しないでね。」

かずき「良いんですか??ありがとうこざいます。お言葉に甘えてそうさせてもらいます。」

俺は立ち上がろうとしたが、5日も寝ていたせいで起き上がった瞬間によろけてしまい、立てなかった。

かずき「すみません、5日寝たきりだったので立てなくて、」

立とうとしてから気付いたが、身体の痺れもかなりあった。

リア「あー、そうだよね。だったら私が身体拭いてあげるしご飯も食べさせてあげるよ!お姉ちゃんに任してーっ!」

綺麗なシスター衣装の袖をまくり上げてリアはそう言った。リアはすぐに準備に取り掛かり、真っ白なタオルと暖かいお湯を用意して俺の服を脱がし始めた。服を脱がして貰ってる最中、正直俺は興奮した。無理もない、思春期真っ盛りの男子がこんな綺麗なお姉さんに身体を拭いてもらった後にご飯も食べさせて貰えるんだ。ただのご褒美ではないか。
リアは俺の服を脱いだ後、上半身から優しく吹いてくれた。

かずき「こんな事させちゃってごめんなさい。俺がこんな状態なばかりに。」

リア「いいのよ〜!さっきも言ったけど、困った時はお互い様なの!」
そう言ってリアは上半身を拭き終えると、下半身に目を向けた。

リア「あらっ?かずきくんのココ……凄く可愛いね♡」
その目線は俺の現世ではデカかったはずの息子に向けてだった。俺はとても恥ずかしくなった。そしてリアは少しにこやかな表情で俺の息子にタオルを当てようとする。その時に事件は起きた。俺の息子は5日間刺激を与えられてないお陰で触られただけでフル勃起してしまった。
ビクンッ!!

息子が起き上がると共にリアもびっくりする

リア「わっ!おっきくなった……なにこれかずきくん…」

かずき「な、何って勃起ですよ?リアさんが刺激をするから俺のがおっきくなっちゃったんです。」

リア「勃起…?なにそれ?かずきくんのソレは刺激されたらデカくなるの??」

俺は唖然とした。どうやらこの世界には勃起という概念が存在しないらしい。通りでアスピアが馬鹿にする訳だ。この世界の男は常にフルボッキ状態らしい。なんとも股下がきゅうくつな世界だな。つまりは俺のデカチンはまだこの世界でも現役という事だ。俺は安堵した。その途端リアが俺のデカチンに食らいついて来た

リア「おっきい…///かずきくんのコレって精力魔法とか使わずにこの大きさってことでしょ?」

かずき「精力魔法…が分からないんですけど、…そうですね。魔法とかは一切使ってないです。」

リア「私、ちょっと我慢出来ないや…///ねぇ?困った時はお互い様でしょ??かずきくんのコレ。ちょっと貸して?」

その後の事は君達に任せよう。
リア曰く、この世界の精力魔法を使えば倍以上の50cm級にもなれるらしい。
1戦交えた後、俺はリアにこの世界に転生してきた事。この怪我は西の国の女騎士にやられた事。そして、その女騎士に恨みがあるので倒しに行きたいと言う事等、今持ってる情報をリアに伝えた。

リア「何となく状況は分かったわ。かずきくんは怪我が治り次第に女騎士アスピアを倒す為に旅に出るのね?」

かずき「そうですね。たとえ勝てない相手だとしても、僕にはコノ大剣があるので。」

リア「フフフ(笑)、最終手段がその息子の時点で面白いわね。いいわ!私も旅について行ってあげる!」

かずき「良いんですか!?」

リア「教会での生活も飽きて来ていたし、旅もしてみたかったから丁度いいの。何よりかずきくんをボコボコにした相手を私も見てみたいの。」

こうして、リアとのアスピア騎士団長探しの旅が始まった。旅を始めてから知ったが、リアは料理もできるし、高位の魔法使いにしか使えない上級魔法や、回復魔法などが使えるとても優秀なシスターだった。そして何よりこんな美人と旅が出来る事自体が幸せだ。

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