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番外:明白な目的意識の必要

ひとことで言うなら、選挙は世論調査と同じようなものでよいか、というのが・・・私の感想である。

という出だしで始まる時論である。
これだけを読むと時代は現代のような錯覚に陥るだろう。

この時論は国際政治学者の高坂正堯氏が1977年6月の中日東京新聞で連載されていたものである。

高坂氏は現実主義国際政治学者として、戦後日本を代表する学者である。

冒頭の文章は当時の専業に対する高坂氏の所感である。

内容を要約すると、
・与党自民党と野党の国民への政策提示に違いが見られない。
・自民党は勝ちに行かずに負けない選挙の戦い方をした。
・野党は国民の立場を理解しているようで理解していない戦い方をした。

結論として、政権交代は夢のまた夢であり具体的な政策を提示・実行できない政党が政権を取る限り、国家の成長は望めない。
特に日本は目的と実行が混同しがちである。
明確な目的を持たないと問題の根本的な解決は無理であることを認識すべきである。

※要約・解釈は小生によるものです。

ん・・・・???

なんか今と同じじゃねえか・・・

実は日本は本質的に何も変わっていないのではないのでしょうか。

やはり日本人の国民性なのかしらん。

ポピュリストが世論の支持を受けやすい今のご時世において、大東亜戦争の二の舞にならないよう国民が意識をしないと歴史は繰り返すことになるのではないか、と個人的に危機感を持つ今日この頃です。


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