「ありがとう。楽しかったよ。」 その言葉に決して嘘はなかった。 もう会うことはないのだろうけど。 "一緒に居たいなら居ればいい"、そう思っていた。 居られないなんてそんなのは巫山戯た大人の言い訳だと、淀みのない気持ちでそう思っていたのに、今では僕もその巫山戯た大人の一員である。 なんてつまらない人生なのか。 明日から何して過ごそうか。 そう思って顎に手をやった時、右手の指輪があたった。 結婚。 する予定などどこにもなかった。 冗談にもそんな大層な付き合いではなかっ
家の庭に咲いている花を見て、不思議とその花の名前が気になった。 また同時に、自身の小学2年生の頃の校外学習を思い出す。 あれは香川に行った時のことだった。 あの時が一体春だったのか、夏だったのか、今じゃ覚えてないけど多分暖かかったような気がする。 あの時の担任は赤木先生。小学生の目線から見れば大体おばさんくらいの年代で、子どもの話にもちゃんと耳を傾けてくれる優しい先生だった。 そんな優しい先生だったからこそ、校外学習に行ったとき、道端に咲いていた草だったのか花だったの
私たちはいつも誰かが羨ましい。 自分にないものを持っている人、自分に出来ないことが出来る人、羨んでも気質や素質というものはあって、人生においてそれはどうやっても叶うことがないと思う。 才能という言葉は何一つ信じていないけど、気質や素質に通ずるものがそれなら、才能という言葉にも理解がいってしまう。 私には人を巻き込んでいける力がない。 自分が決めたこと、それが決して揺るがないものであったとしても、それはずっと内向的な意思かつ決定であって、周りに影響を及ぼしていけるほどの
昨日考えたこと、今日のわたしとは違うから否定する。 新しい指針に則って生きるわたし、昨日とは違うからそれはキリが悪い。 そんなことを思って日々考えを転々とさせる私だけど、意外に昨日思って出した答えは、今日のわたしにもずっと関係のあることで、割に間違いじゃないような気がする。 ◆ この頃悩みの種というのは非常に多くて、こんなにも自分はみっともない人間だったかと思うような日々が続いている。 就職活動のこと、 友人関係のこと、 君が行く、長いこれからのこと。 終わらな
明けましておめでとう。 この一言を言うためにこんなにも時間が掛かってしまった。 1月16日。年が始まってから実にもう2週間の時が経つ。 幸先よく地元では有名な初詣の場となる神社に行ったけど、既にあの頃誓った”今年の抱負”など既に朽ちてしまっている。 始まった頃から分かっていたが、あんなものは実にまやかしに過ぎないのである。 おみくじも半凶だったしね。(半凶って何??笑) あんなの本当に全く気にしていないつもりだったのに、意外に気にしているのかもしれない。 おみくじ
「変わっていく自分が少し怖い」 そうタイプする自分の指が上手く動かず、ミスタイプしては何度も打ち直す。思っているよりずっと動揺しているのかもしれない。 この頃、自分のモットーを「自分の意見に自信を持つこと」にしている。 私は器用な人間じゃないから、2つ以上のことを同時に意識しながら行動するということが極端に向いていない。 今日はちょうどインターンシップに参加してきて、職種が営業なもんだったから、『7つの習慣』を結構におすすめされてきたけど、読む前からそういうのはあんま
日々SNSを見ていると、たまに凄くめんどくさいなと思ってしまう。 周りにそういう人種がいない分どうにも信じ難いけど、酷く偏った考えの持ち主、また、文脈を読み取る努力をしてそれなのか、そういう習慣がないのか分からないが自分の誤りに気付かないまま変な方向に話を展開していく人間。 SNS、特にXなんかは現実における社会に肩身が狭いと感じる人間も集いやすいという性質上、やたらキラキラした人種が叩かれたり、一度火が付けば周りの意見に流されてるだけだろとしか思えないほどに終わりもなく
夜しか。 言わずもがな一部の人間は勘づいているかもしれないが、無論ヨルシカから取っている。 ヨルシカ、YOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。の3組を合わせて"夜行(好)性"だなんて括られていたりもするけど、実はヨルシカの由来は曲中の「夜しかもう眠れずに」から取っていて、実はむしろ夜には活動しなかったりするのだ。 夜しか、ヨルシカが好きな私ではあるけど、個人的には夜行性の部類であったりする。 うちの家の朝は早い。 幼少期より、朝早起きして清々しく過ごすことには何度か
(This article was translated into English below.) 大学へ向かういつもの通り道に、新しい家が建った。 少し前までは地表から少し頭を出した程度のコンクリートの枠組みしかなかったのに、いつの間にこんなに立派な家が出来上がったのだろうか。 時間が流れるのは非常に早い。非情に早かったりもするね。 こういうのは非常によくある。 特に大学から駅の間は居住需要が高い場所らしく、マンションが建ったり家が取り壊されては建ったりと、私が1
煙草の煙が高く上る。 20歳になってから1年、煙草を吸い始めてから実に1年の時が経った。 香りは強く記憶と結びついている。 「お酒は飲んでも煙草は絶対に吸わない。」 そうやって言っていた時期が懐かしくも、今ではルーティーンのごとく煙草を吸う毎日になった。 なぜ吸い始めたかのか、別に劇的なきっかけがあった訳ではない。 20歳になるにあたって解禁される嗜好品をそれまで律儀に守っていたことが、そういった興味を唆ったというのはまあ1つにある。 ただ同時に、あの頃は恋人と
人々が普段からどれだけそれを意識しているかは分からないけど、言葉というものは非常に重みがあるのだと思う。 普段の会話、LINE、Instagaram、こうやってnoteに文章を書き残すのだってそう。 人によって捉える言葉の像も違う訳であって、自分が何気なく言った一言が誰かには深く刺さっているものだったり、逆に自分が意味を持たせて放った言葉であっても、相手には何気ないものとして流されている場合だってある。 それが時に大きな問題として表に浮き上がってきたり、それ以前に、気付