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親がこの世にいないことを受け入れられない

父が他界して2年余りが過ぎた。
このnoteの最初の記事に、父が亡くなった際のことの顛末を書いたけれど、
それは私を長い時間苦しめるのに充分でした。

父が亡くなった後、導かれるように写真の道に進み始め、良きメンターにも
恵まれ、彼のおかげでFacebookやInstagramでも、
国際的にも著名な写真家にご縁もいただけた。
天の采配で、素晴らしい条件が揃って、
後は本人(私)の努力次第、恵まれている、ちゃんと分かっているのだけれど。

それなのに、私は、とりわけ疲れると精神力が弱くなるようで、
父との帰らぬ日々を思い出して、胸がキリキリ痛んで、
前向きになれなかったりするのです。
親がこの世からいなくなると、子供時代のことが
完全に思い出になってしまうことを知りました。

親しくし信頼している友人(彼は早くに科学者だった父親を亡くしいる)は、「(親を亡くした)悲しみは、強くなったり弱くなったりする。
そして、それはいつまでも続く。これは人間の宿命なんだ」と、
父を亡くしたばかりで、悲嘆に暮れていた頃の私に言ったのだった。
全く大当たり。

私の写真の師と仰ぐ人は、まだ学生の頃、お父様を亡くされていて。
父を亡くして初めて、私は本当の意味で彼の(ってかなり年下ですが)
悲しみが分かったような気がしました。
喪失の悲しみ、苦労、逆境や困難、それらを経験していって、初めて人の心に寄り添えるようになるのかもしれないですね。


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