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[文豪へのいざない] 生中手に入ると

開いてくれてありがとうございます😊

▼今年一番心に響いた名言

※非常に感心を受けたので毎回最初の導入に入れさせていただきます✨

次元:人生は物語じゃねぇぞ。

ルパン:なら物語にすればいいじゃねぇか。

次元:なんだって?

ルパン:俺って人生の視聴者は俺だけだ。だったら俺が続きを見たくなるような物語じゃないと意味がないだろう。

次元:んん?

ルパン:凄いピンチだけどあいつどうやって切り抜けるんだろう?強すぎんじゃねぇかこの敵。こっからどうやって勝つのかなてな?

俺は俺に期待したいんだよ。

ルパン三世の名言より
FOD ルパン三世PART4より

では今日の学びの扉を開けましょう。

前回は芥川龍之介先生の的皪(てきれき)たる花という表現を学び、実際に使ってみました。

興味ある方は是非是非こちらの前回の記事も併せてご覧ください♪

今回取り上げる表現は

「生中( なまなか)」 という表現。

日常的には決して学ぶことが無いであろう語彙を、

こうして学べるというのは非常に新たな刺激を受けるもので、

そんなことを思いながらも、今日も文豪への道へと参りましょう。

SectionⅠ


今回の語彙:生中手に入ると

その無くなるまでの、ほんの僅かな間、お金が仮りにそこに在ると云う現象のために、益苦しくなるのが貧乏である。貧乏の絶対境は、お金の無い時であって、生中手に入ると、しみじみ貧乏が情なくなる。

内田百閒「大晦日」

SectionⅡ


生中の意味とは

「中途半端で具合が悪い」感じ

『文豪の凄い語彙力』

ところでここで内田百閒って誰?って方も多いと思うのでWikipediaから引っ張て来ました。

內田 百閒(うちだ ひゃっけん、1889年明治22年〉5月29日 - 1971年昭和46年〉4月20日)は、日本小説家随筆家。本名榮造󠄁。別号は百鬼園(ひゃっきえん)。号の「百閒」は、故郷岡山にある旭川の緊急放水路の百間川から取ったもので、当初は「百間」と表記していたが、後に「百閒」に改めた[1]

夏目漱石の門下生の一人で、夢の光景のように不可解な恐怖を幻想的に描いた小説や、独自の論理で諧謔に富んだ随筆を多数執筆し、名文家として知られる[2]。代表作は『冥途』『旅順入城式』『百鬼園随筆』、紀行『阿房列車』など。

内田百閒の概要 ウィキペディアより

下にスクロールしていくと、かの有名な夏目漱石の門下生だったり、芥川龍之介先生と交流があったことなどが記されていました。

また内田百閒が生きた時代は、戦争中で、激動の中、文学作品を残しています。

SectionⅢ


表現の応用

今回もしっかり、この学んだ表現を用いて、一文作ってみました。

大樹の志を抱き、社会へ出でたるが、社会の圧よりゆえに、生中な志へと変貌をとげた。

あけぼの博士の一文

|解説ー➀

まず「大樹の志を抱き、」とは、大樹のようなようようと茂る木のような志。すなわちたいそう立派な志を抱いていたことを表現しました。

|解説ー➁

「社会へ出でたるが、」は義務教育を終え、大樹の志を持って社会人として、仕事に就くことを表しました。

|解説ー➂

「社会の圧」とは単にパワハラ、何ハラを表すのではなく、社会の風潮・序列・構造。そして個人の経済的・心的な圧迫。例えば金銭、家庭、地位などを総じて社会の圧と表現しました。

|解説ー④

「生中な志へと変貌をとげた。」は大樹のような立派な志も、中途半端となり、社会の渦へと呑み込まれたことを表現しました。

ーーーーー

前回の豆知識。

問.芥川龍之介と竜之介の違いとは?

答.一概には言えない。

質問

坂本竜馬と坂本龍馬,芥川竜之介と芥川龍之介は,どちらが正しいのでしょうか?

解答

坂本龍馬・芥川龍之介自身は,「龍」の字を用いていました。

「龍」を簡単にした字が「竜」です。
現在,「龍」は人名用漢字で,「竜」は常用漢字です。
歴史人物の表記については,統一のルールがあるわけではありません。
複雑で難しい字ではなく,できるだけ常用漢字を使うべきだという考えと,本人が使った字を使うべきだという考えの両方があります。

日本史の辞書などでは,多くが「竜馬」「竜之介」を採用しています。
「国史大辞典」「日本史広辞典」「日本史総合年表」などがそうです。
新聞社も常用漢字を使うことを基本としていますが,書籍やテレビにおいて人名用漢字で表記されることが多い坂本龍馬・芥川龍之介は,「龍」の字を採用する傾向にあります。

各社の中学生用の歴史教科書を見ると,2000年初頭は「竜馬」「竜之介」の表記が多く見られましたが,現在(2023年)は「龍馬」「龍之介」が主流となっています。

浜島書店より

Epilogue

ここまでお読みいただきありがとうございました。

生中…

最初見たときは、生々しいとかそんな意味かなと思ってのですが、

それに近い意味が。

漢字とは面白いもので、自分の知らない漢字でも、既存の知識をもとに、予測できますよね。

これからも文豪の素敵な表現を紹介していくので、

ぜひ、いいなと思った方は👍とフォロー、Xにて拡散をしていただけるとうれしいです。

それでは👋


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