人間失格/太宰治 感想
最後の「神様みたいないい子でした」で泣いたし、救われた。
このセリフがあって、葉蔵に少しでも共感した読者は、葉蔵の身に起こったことを受け止め続け、時には自分のことのように捉えていたのでボロボロになっていた分の傷が一気に癒やされる思いをするというか、救われるのだと思う。(実際私は泣いてしまった)
作品を通して共感をこえて共鳴するような感覚を味わったと思う。太宰作品を読んでいると共鳴のような感覚をうけることが多い。人間失格ではその感覚が特に強かった。自分はうまくやれている、人間