オーラスでは押し引き能力が求められる【三麻】
三人麻雀の押し引きはかなり難しいですよね。特にオーラスはそうです。
平たい状況でリーチをかけ、直後のおっかけで競り負けてラスになっちゃった。みたいな事はありませんか?
分かりますよ、みんな一度は必ず経験した事があります。
それが仕方のない事だったのなら後悔は無いですが、引いていれば勝っていたもしくはラス落ちは無かった、みたいな事になったら悔やんでも悔やみきれません。正しい判断ができるようになりたいですね。
今回は実践であった例をあげてみるので、正解を考えて見て下さい。
南3局オーラス、38700持ちのトップ目です。
和了りトップの場面で、ラス目の上家からリーチがかかりました。その直後に7sを引いて聴牌。
7pを切ればカン5s待ちですが、押しますか?
正解は↓
答えは、押しません。
7pで一発放銃した場合、ほぼ確実にラス落ちします。
それだけで済めばいいのですが、ドラ4pが使い易い牌である事を考えると上家の打点は跳満以上があるかもしれません。
まだまだ通ってないスジは多いですが、ここは迂回します。
対面との点差は4300点有るので、ツモられても三倍満以上で無いと親被りしてもラスにならないのが大きいです。
カン5s待ちが弱いのもありますね。
その後ツモった1切れの白は、ラグが無かったので当たりうる事は無いと考え切りました。そのまた一巡後、対面からもリーチが。
4sを切れば369s待ちなのですが、フリテンなうえに無筋です。放銃率はとても高いので、どっちにも通る8sを切って回りました。
これで46sのシャンポン待ちです。
安牌の西をニ巡切ってテンパイ維持をした後、6pを持ってきました。
対面が3sを暗槓して、新ドラが増えています。カンした事によって打点はほぼ満貫以上と予想され、放銃したらだいたいラス落ちします。
3sが壁になった事により索子のリャンメン全てが否定され、残り筋は369pか47pのみとなっています。
スライドして9pを打てば聴牌維持できますが、押しますか?
上家には通っていますが、対面には通っていません。単純なリャンメン放銃率で言えば、50%と非常に高くなっています。
正解は↓
答えは、押します。
私はこの9pが高確率で通ると思ったので押しました。
理由は8pが川に切られている事と、3s暗槓が入ってるからです。
もしこの9pが当たるとなると、788から8を先切りしている事になります。
リーチ後の暗槓から、3sが対面の手牌では暗刻になっていました。暗刻はアタマになってもよし、そのまま暗刻として使っても良しの形なので聴牌効率を求めるなら8p先切りは有りません。
加えて、1p切りリーチも大きいです。
巡目を戻してみます。
9巡目、対面は中をツモ切っていますね。
8pが先切りと見た場合、2切れでほぼ安牌に近い中を残さないのはおかしいです。
となると、リーチ宣言牌の1pは関連牌だった事が分かります。
関連牌切りリーチの場合、ブクブクの聴牌枚数重視となり、8p先切りは否定されます。
だとしたら、9pは単騎にしか当たらないと予想できますね。
その後、考えた通り9pは通りました。
その後、4sを捕らえてフィニッシュ。
無事1位を取る事ができました。いえーい。
やはり三麻はトップ取りゲーム。
ラス回避も重要とはいえ、勝負すべき場所はきちんと勝負をした方が点数も増えるしウハウハです。
みんな、押し引きは重要だぞ!!
ん?
んん?
なんだこの8pスライドは…?
5pは通ってるぞ…?
打点が高くなるし、9pが上家早いから良いかな…って?
8pシャボはあるぞ、クソかな?
偉そうに書きましたが、肝心な所はまだまだみたいです。
精進します。
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