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小さい巨人!小殿筋その機能とは?

「小殿筋」という名前は
聞いたことがあっても
どんな役割をしているか知らない方もいるかもしれません

この小さな筋肉は
私たちの日常生活において
特に歩行や片脚立位において
非常に重要な役割を担っています

小殿筋は
股関節お尻の深部に位置する筋肉で
股関節の外転筋の一つです

大腿骨の頸部とほぼ平行に走行しているのが特徴で
この構造が小殿筋の重要な機能を支えています

小殿筋の働き

小殿筋が収縮すると
大腿骨頭を寛骨臼(かんこつきゅう)
と呼ばれる骨盤側のくぼみに引き込みます

この動きによって
股関節は安定した球関節として機能し
スムーズな歩行や片脚立位を可能にします

小殿筋の重要性

筋電図を用いた研究では
小殿筋は歩行時の
立脚相の終わりと最終的な両足支持相の間において
股関節の安定化に重要な役割を果たすことが示されています

さらに
MRIやFDG-PETを用いた研究では
歩行時に殿筋群の中でも小殿筋が最も活動的であることや
片脚立位においては
中殿筋よりも小殿筋の方が高い活動を認めることが
報告されています

これらの研究結果から
小殿筋は片脚立位や歩行において
安定した動作を支える
重要な役割を担っていると考えられます

また小殿筋の機能が低下すると
歩行時の股関節への負担が増加し
歩行の安定性やバランス感覚の低下に
つながる可能性があります
さらに
股関節の痛みを引き起こすこともあります

特に
股関節の変形性関節症(股OA)では
小殿筋が初期段階から衰弱することがあります
股OAの進行に伴い
小殿筋の機能低下が進むと
股関節への負担がさらに大きくなり
痛みが悪化したり
歩行が不安定になったりする可能性があります

終わりに

小殿筋は
一見目立たない筋肉ですが
歩行や片脚立位など
私たちの生活における重要な動作を支えるために
不可欠な役割を担っています

股関節が気になる方は
小殿筋の機能を維持することに着目しましょう

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